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私だっていちゃいちゃしたい!

ここに1人の女子生徒がいる。

彼女の名前は久保史緒里。

成績優秀、バドミントン部の部長でスポーツ万能。

高校の生徒会長でとても真面目。
でも少し抜けているところも可愛いらしく、誰隔てなく優しい。

それでいて顔は整っており、なんといっても透明感がある。白すぎる。

そんな彼女に好意を寄せる男子はとても多い。

先輩後輩、同級生関係なく彼女に告白する人は多い。

しかし、その告白全てを彼女は丁重に断る。

誰にでも優しくフレンドリーな彼女だか、その恋事情を知る男子は誰1人としていない。

誰もが彼女は恋愛に対しては感情がないと思っているであろう。

そんな彼女につけられたあだ名は『鉄の女』

これは恋愛に対して興味がないと思われている1人の少女が全力で恋愛に向き合うお話である。

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私の名前は久保史緒里。

生徒会長を務めております。

そんな私にも気になる人がおりまして…

生田○○君。

実は私、一目惚れなんです。

1年生の時の下校中、階段で困っているおばあさんがいたんです。その人の荷物を生田君が持ってあげて助けてたんです。

おばあさんにお礼を言われても当たり前ですからと謙遜。

すごい人がいるもんだなぁと彼を見ていたら目があってしまったんですよ!

そしたら彼は私に微笑んで会釈したんですよ!

もうその瞬間、ズキュン💘ですよ!!

これが恋なんだって気付かされました...

その日から生田君のあの笑顔が頭から離れなくて...

数日後、学校に行ったら生田君とばったり会ってしまいまして...

彼を見た私は気づいたら話しかけてしまっていまして...

でもそれがきっかけとなり、2年生、3年生と年を重ねることに彼と仲良くなっていきまして...

2人ではないですけど、何度か遊びに行っちゃったりして...ヘヘ...///

彼はですね...

オカオガトトノッテオリマシテダレニデモヤサシクテセガスラットシテテエガオガマブシクテハナストスゴクタノシクテシュミモアウトコロガオオクテクラスノムードメーカーデコンナワタシガカレノコトスキデイイノカナナンテオモッチャッタリシテ...

おっといけない!好きなことになると早口になってしまう癖が...

ありがたいことにこんな私のことを好きになってくれる人もいまして...

でも、私は生田君のことが好きである以上は中途半端にお付き合いするわけにはいけないので全てお断りさせて頂きました。

なので、彼氏ができたことが一度もありません!

私も高校生、好きな人あんなことやこんなことをしてイチャイチャしたいという願望があるのです!

ぐへへ...生田君と...🤤

危ない...また自分の世界へ入ってしまうところでした...

生徒会長である私がこんな素性だと生田君に知られたら...

恋人どころか友達ですらいられなくなってしまう...うぅぅ...

学校のみんなも私が生徒会長だから誰とも付き合わないとか思っていることでしょう。

私も恋する女の子なのになぁ...

私の素性を知っているのは2人の友達だけなんです...

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久保 : うぅぅ...どうしよう...

美月 : だから早く告っちゃえばいいのに笑

梅澤 : 何?また○○君?笑

久保 : うん...もうすぐ卒業なのに~😭

美月 :  みんなに教えてあげたいな~史緒里の本当の姿は○○君大好きな変態さんだって笑

久保 : 変態?!そんなのダメだよ...生徒会長としての威厳がなくなっちゃう!

梅澤 : 真面目だなぁ...笑

久保 : そういう梅だって真面目じゃん!

梅澤 : でも私、彼氏いるし...

久保 : そうだった...

美月 : んで、どうするの?

久保 : 2人はさ、今の彼氏とどうやって付き合い始めたの?

梅澤 : 私は向こうからだからなんとも...

美月 : 私も~

久保 : も〜!何にも参考にならないじゃん!

美月 : でもね?きっかけは大切だよ?

久保 : きっかけ?

美月 : 史緒里はさ、○○君が一番喋ってる男の子な訳じゃん?

久保 : そうだけど...

美月 : ならもう普通に話すだけなら何のきっかけにもならないからデートに誘ってみるとか!

久保 : デート?!無理無理無理無理!!

梅澤 : じゃあ、○○君とはもう付き合えないかもね?

久保 : それは嫌!!

山下 : じゃあ、デートに誘う!

久保 : はい...

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デートか...私にそんなことできるのかな...

ううん!やるんだ!!

まずは生田君と2人きりになること!

そしてデートに誘ってそれをきっかけに告白!

あわよくば生田君と...ぐへへ...🤤

ドン!!!!💥

久保 : 痛っ!!!

久保 : あっ!!ごめんなさい!考え事をsh...って生田君?!

○○ : ごめんね史緒里...俺のほうこそよそ見してて... 😅

グフッ... 💘

あ~駄目だ...なんでこんな時も笑顔なの...///

そんなの...直視できないじゃん...///

って違う!!

今は生田君を押し倒しちゃって生田君の上に跨ってる状態!

これを何とかしなくては...

ん???待てよ???

これは生田君をデートに誘うチャンスなのでは?!

覚悟を決めろ久保史緒里!

ふぅ...よしっ!行くぞ!!

生田君をデートに誘う...デートに誘う...デート...デート...デート...デート...デート...デート...デート...デート...


久保 : 『 好きです!!!!!』


○○ : ん?

久保 : え?

○○ : ん?

久保 : え? 

あああぁぁぁーーーー!!!!!!!

久保 : ちがう!ん?ちがくはないけどちがうの!!いくたくんのことはすきなんだけどそうじゃないの!!ただデートにさそいたかっただけで!あっ!でもおしたおしちゃったのはたまたまだよ?!

自分が何言ってるかわからなくなってきた…
もう嫌!!逃げ出したい!!

ごめん!!生田君!!私は逃げる!!

○○ : 待って!!

ギュッ...!!🤝

久保 : はぁう...///

○○ : 史緒里...

久保 : はいっ!!

○○ : その...なんて言うかさ...史緒里の今言ってくれた「好き」はどんな「好き」かわからないけど...俺は...史緒里のこと女性として好きだよ...?

え?ん?え?え?

今、彼はなんとおっしゃいましたか?

○○ : こんな体勢で言うことじゃないかもしれないけど...

○○ : 『もし良かったら俺と付き合ってください』

えぇぇーーー!!!!

あの生田君が?!私を?!

ないないない!!

え?でも、夢じゃないよね?

目の前にちゃんと生田君いるし...

めちゃめちゃ目をしっかり合わせてきてるし...

○○ : えっと...史緒里?

久保 : ハッッ!!!

○○ : 答え...聞いてもいいかな?

やっぱり現実だ。

私は今、大好きな人に告白されている。

答えは...そんなの決まってる。

久保 : 私でいいの?

○○ : 史緒里じゃなきゃ嫌かな?笑

久保 : その...えっと...私も生田君のこと...好きです...///

○○ : じゃあ...

久保 : よろしくお願いします!!

○○ : うん!

久保 : はぁぅ!💘

○○ : 史緒里~ギュッ...

久保 : 生田君!ギュッ...

○○ : そのさ...苗字じゃなくて名前がいいな...///

久保 : ○... ○...君...///

○○ : うん!

久保 : はぁぅ!💘

ダメです!ダメです!

○○君が足り過ぎて致死量です!

私、死んじゃいます!!!!

?? : 史緒里おめでとー!!

久保 : えっ?!

声のした方を見ると美月に梅、そして大きな人だかりができていた

久保 : いつからそこに?!

梅澤 : 史緒里が「好きです」って言った時から~笑

久保 : えっ?!嘘...///

美月 : だってあんな大きな声で告白したらみんな見にくるよ~笑

○○ : みんなに見られちゃったね?笑

久保 : うん...///

もう生徒会長の威厳とかどうだっていいや♪

久保 : ねぇ?○○君?こっち向いて?

○○ : ん?

久保 : んん...///

○○ : んん?!...///

その瞬間、学校中に盛大な歓声が上がった。

久保 : ヘヘッ...♡

○○ : こんな人前で...///

久保 : これからよろしくね?○○君!

○○ : うん!

久保 : ○○くぅん...すぅ~はぁ~いい匂い♡

○○ : ちょっ...史緒里.../// みんな見てる...///

久保 : ヘヘッ...///

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次の日、新聞部の掲載が大きな話題を呼んだ。

"生徒会長 久保史緒里は恋する乙女だった!生田○○に愛の告白!"

久保 : ○○君、だ〜いすき!♡

fin.

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