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ヒヨコ先輩の性格 『誕生日をもっと特別な日に』

あれから数年が経った。

大学を卒業し、僕は就職をした。

飛鳥さんは、僕よりも大学を一年早く卒業したが、生田さんと企業し、ファッションブランドを作った。

○○の妹、さくらもそこへ入社した。

僕の大学の同期、美月はというと、何故か僕と同じ会社で働いている。



そして今日は、2025年8月10日。

彼女である飛鳥さんの26歳の誕生日だ。

僕は今日、人生で一番と言っていいほど、緊張をしている。



遠藤 : お兄ちゃん大丈夫?

○○ : ちょっとやばいかも...笑

山下 : まぁまぁ!○○なら大丈夫だって!

○○ : 2人ともありがとう。ちょっと気持ちが楽になったかも。

山下 : ダメだった時は私が○○を貰ってあげるから♡

○○ : あははぁ...笑

誕生日ではあるが、今日も飛鳥さんと生田さんは仕事があるらしい。

やっぱり経営者は大変なんだな。

その間に、さくらと美月が部屋を装飾、料理まで作ってくれるらしい。

僕と飛鳥さんはもういい歳だし、そこまでやらなくてもいいと断ったが、僕の計画を知っている2人は強行突破してきたのだ。



僕の計画...もちろん、飛鳥さんは知らない。


お互いの仕事も落ち着いてきた頃だし、僕は入念に準備してきた。

飛鳥さんが寝ている時にこっそりサイズを測ったり、どんな伝え方がいいか悩んだ。

6年近く付き合ってきてわかったことは、やはり飛鳥さんには、ストレートに伝えた方がいいと思う。

僕は、その時が来るまで、緊張と共にじっとしているしかなかった。

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一方、その頃...

生田 : 飛鳥ごめんね、誕生日なのに、お仕事させちゃって...

飛鳥 : ううん、しょうがないから全然気にしてない

生田 : でも、○○君と過ごしたかったでしょ?

飛鳥 : ま、まぁ...///

生田 : 飛鳥と○○君って付き合ってもう6年だよね?

飛鳥 : うん

生田 : 飛鳥、○○君と付き合って変わったよね

飛鳥 : どこがよ?

生田 : 私といるとツン90のデレ10なのに、○○君といるとツンが減ってデレが増えるようになったとか?笑

飛鳥 : 何言ってんのよ...///

生田 : それぐらい○○君のことが好きっての伝わってくるの笑

飛鳥 : しょうがないでしょ...好きなんだから...///

生田 : あら、あちゅかちゃんが珍しく素直でちゅね♡

飛鳥 : んなっ.../// もう仕事終わったんだからさっさと帰るぞ...///

生田 : とか言って、早く○○君に会いたいだけじゃん♡

飛鳥 : うっさいなぁ...///

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遠藤 : お兄ちゃんソワソワしすぎ...笑

山下 : そんなへなへなしてたら失敗するよぉ笑

○○ : そうだけど...

そんな会話をしていると...

ガチャ...🚪

飛鳥 : ただいま

○○ : 飛鳥さん、お帰りなさい。

生田 : やっほーお邪魔するね♡

○○ : 生田さん、お久しぶりです。ゆっくりして行ってください。

飛鳥 : あれ?えんぴーもやまもいたんだ

遠藤 : あすぴーさん、お誕生日、おめでとうございます!

山下 : おめでとうございます♡

飛鳥 : ありがとう、2人とも。

そしてリビングへ行くと、綺麗に装飾された部屋、テーブルには豪華な食事が並んでいた。

飛鳥 : こんなに作ってくれたんだ...

山下 : はい!○○とイチャイチャしながら作りました♡

飛鳥 : おい○○💢

○○ : いや、してませんから!!

山下 : 楽しかったね😘

○○ : やめろぉ!!

生田 : 美月ちゃんは相変わらずだね...笑

美月 : ○○に一途ですから♡

飛鳥 : 会社では大丈夫なんだろうな?

山下 : 何言ってるんですかぁ...私が○○を独り占めできるのは会社だけなので、それはもうあんなことやこんなことまで♡

飛鳥 : ○○、聞いてないけど?

○○ : だから何もないですって!僕は、飛鳥さんだけですから!

飛鳥 : ふ〜ん、ならいいけど...///

生田 : ちょろ笑

飛鳥 : あん?💢

遠藤 : はいっ!惚気話はここまでにして、ご飯食べましょ?

○○ : 助かったぁ...

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それからは、5人で集まったのは久々ということもあって思い出話に花を咲かせていた。


そして、飛鳥さんは生田さん、美月、さくからプレゼントをもらい、最後は○○の番に。

○○ : 渡す前にお風呂入ってもいいですか?

飛鳥 : え?うん、いいけど...



○○がリビングから出ると...


山下 : お風呂行くとか不自然すぎ笑 ボソッ...

遠藤 : すごい緊張してますね笑 ボソッ...

生田 : なんか可愛い♡ ボソッ...

コソコソと話す3人。

飛鳥 : 何話してるの?

山下 : えっ?何もないですよぉ♡

飛鳥 : ??



一方、○○の部屋では...

○○ : よし、準備できた。

何かの覚悟を決めた顔つきで、一つの箱を大切そうに握り締める○○の姿が。

そして...

ガチャ...🚪

○○ : お待たせしました。

飛鳥 : あれ?お風呂に行ったんじゃ...って、なんで正装?笑

○○ : 飛鳥さん、ここに立って貰ってもいいですか?

飛鳥 : いいけど...?

飛鳥が○○の正面に立つ。

その瞬間、部屋には緊張感が漂っていた。

3人もどこか見守るように2人を見つめていた。

○○ : 飛鳥さん、今日まで6年間、こんな僕と付き合ってくれてありがとうございました。

飛鳥 : うん...

○○ : 初めは、飛鳥さんの感情を理解するのに時間がかかりましたが、今では、顔を見ればすぐにわかるようになりました。

○○ : 日に日に、飛鳥さんへの気持ちは大きくなっていきますし、ずっと側にいたいって思っています。

飛鳥 : ......

○○ : 今日、飛鳥さんにとって、特別な日をもっと特別な日にしたいと思って伝えさせてほしいです。

飛鳥の前で跪き、一つの箱を開ける○○。

飛鳥 : !!!!




○○ : 齋藤飛鳥さん、僕と結婚してください。




飛鳥 : ......グスン......

○○ : 飛鳥さん?!

見上げると、大号泣の飛鳥。

そして...

ギュッ...

飛鳥 : よろしくお願いします...グスン...

○○ : よかったぁ...ギュッ...

飛鳥 : ○○、全然結婚の話しないから興味ないのかなって思ったり、話し始めが別れ話だったから心配したんだからね!!グスン...

○○ : ヘヘッ.../// ごめんなさい、驚かせたくって...笑

気づくと見守ってくれていた3人が僕たちに抱きついていた。

美月とさくは泣いていて、生田さんは満面の笑みだった。

美月 : ○○、あじゅがじゃん、おめでどうごじゃいまじゅ...😭

遠藤 : おめでどうごじゃいまじゅ...😭

生田 : 2人ともおめでとう!!

○○、飛鳥 : ありがとう(ございます)!!

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プロポーズから数時間が経ち、落ち着いてきた頃。

生田 : いやぁ...ついに飛鳥と○○君が結婚かぁ...

○○ : まだ正直、実感湧いてないですけどね笑

飛鳥 : 夫婦...///

山下 : あー!!飛鳥さん、照れてるー!!

飛鳥 : はぁ.../// 照れてないしぃ...///

生田 : 飛鳥、可愛い♡

遠藤 : 結婚するってことはあすぴーさん、苗字が遠藤になるってことですよね?

○○ : あ、確かに。

遠藤 : ならさくのお姉ちゃんになるってことだ!

飛鳥 : さくが妹かぁ...可愛いねぇ...

遠藤 : えへへ...///

山下 : 待って!

飛鳥 : なに?

山下 : これからは、浮気じゃなくて、不倫になるってこと?♡

飛鳥 : あんたねぇ!!💢

○○ : あははぁ...笑

生田 : 飛鳥と美月ちゃん、気を抜いてたら私が○○君、貰っていくからね♡

○○ : 生田さん?!

山下 : 絶対負けませんから!!



飛鳥 : 何言ってんのよ!もう飛鳥ちゃんの "旦那さん" なんだから絶対に渡さないから...///



ギュッ...

そう言って○○に抱きつく飛鳥。



生田、山下、遠藤 : おぉーー!!


○○ : 飛鳥さん...///

飛鳥 : ......////

僕は結婚しても、彼女に一生の愛を伝えていこうと決心した。

fin.

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