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毒舌幼馴染は僕のことが大大大好きでした

?? : おい、バカ起きろ。

○○ : あとちょっと...ムニャムニャ...

?? : バチン!!起きろっつてんだろ!!

○○ : 痛った!!てかなんでいんだよ"蓮加"

蓮加 : いつものことだろ

○○ : まぁそうだけど...なんで母さん蓮加に鍵渡しちゃうかな...

蓮加 :  ○○がお子ちゃまだから心配で○○ママが渡しくれたんじゃん

○○ : お子ちゃま...

蓮加 : それにあんただって蓮加の部屋の鍵持ってるじゃん

○○ : でも俺を部屋に入れてくれたことないじゃん

蓮加 : あんたなんかが入ったら蓮加の部屋が汚くなるでしょ

○○ : なんでだよ!俺の部屋綺麗じゃん!あ、もしかして実は蓮加の部屋が掃除されてなかったりして...😏

蓮加 : そ...そんなわけないでしょ?!ってか早く準備しろよ!大学行くぞアホっ!

○○ : へいへい....笑

この朝からうるさいのが岩本蓮加。

俺の幼馴染だ。

家が隣同士で家族ぐるみで仲が良かった。

生まれてから何をするにも一緒だった。

というか、何をするにも蓮加がついてきた。

幼稚園、小、中と一緒なのは当たり前だが、俺が高校を決めた時に「蓮加もそこ行く」と言ってついてきた。

そして大学も。

高校2年の時に志望校を蓮加に伝えたらお得意の「蓮加もそこ行く」。

勉強が苦手な蓮加にとっては不可能だと思っていたけど1年間、猛勉強してまさかの合格。

大学でも同じ学部だし、履修する授業も同じ。

大学に上がるタイミングで俺が一人暮らしを始めると言ったら蓮加も隣の部屋に住み始めた。

また家が隣同士になった。

こうやって何かと俺についてくる蓮加だけど、
俺はそれが嬉しい。

だって蓮加のことが好きだから。

毒舌なのはあれだけど、こんなにも可愛い幼馴染がいたら好きにならないはずがない。

むしろ両想いなんじゃないかと思うことがよくある。

蓮加はモテる。

だけど、今までそれを全て断ってきた。

告白されたこと、振ったことを毎回報告してくるのは謎だけど。

好きな人はいるって聞いたことはあるけど、誰か教えてくれないし、他の男子と一緒にいるところを見たことないから俺のことが好きなんじゃないかって思ってしまう。

まぁ、そのよみが外れて俺が蓮加に告白して失敗したら恥ずかしいから俺から告白なんてできないけどね。

男なら勝負しろって思うかもしれないけど、怖いんだよ。

この関係が壊れるのが。

————————————

蓮加 : 今日2限だけだよね?

○○ : だな。2限終わったら食堂で飯食って帰るか。

蓮加 : それ以外何があんの?

○○ : すみません...

大学に着くと英語の授業の教室へと向かう。

英語の授業は指定席で残念ながら俺と蓮加の席は結構離れている。

?? : ○○君課題やった?

○○ : うん、やったよ"美月"

山下 : さっすが○○君♪

美月 : 史緒里が見せて欲しいって!

○○ : え?美月が見せれば?

美月 : いいからいいから早く♪

○○ : まぁ...いいけど...はい

美月 : ありがとう○○君♪ あ、それと○○君また小テスト満点だったんだね!すごいじゃん!

○○ : う、うん...ありがとう...///

美月 : じゃあこれ授業後に返すね!

○○ : 了解

蓮加 : ......

—————————————

先生 : ではこれで今日の授業を終わります。

○○ : よし、蓮加帰るぞ〜

蓮加 : あんた返してもらうものあるんじゃないの?

○○ : あ、そっか。ってか何でそれ知ってるの?

蓮加 : そっ...そんなのどうでもいいだろ!早く受け取ってこい!

○○ : はいはい...

美月 : ほら史緒里、頑張って!

久保 : ま...○○君!

○○ : ん?

久保 : これありがとう

○○ : 全然いいよ。それより珍しいね。史緒里が課題忘れるなんて

久保 : ちょっとうっかりしちゃって...それで!お礼と言っちゃなんだけど...この後、ご飯、一緒にどうかな...?

○○ : あっ!なら蓮加もいっsh...

久保 : できれば!2人がいいかな...///

○○ : あっ...えっと...

蓮加 : 行ってこればいいじゃん

○○ : 蓮加?

蓮加 : 別にいいし...○○とだったらいつでもご飯食べるし...

○○ : わかった。行ってくる。

久保 : ○○君、蓮加ちゃんありがとう!

蓮加 : うん...

————————————

史緒里との食事後...

久保 : 今日はありがとうね

○○ : ううん、俺も楽しかった

久保 : でね、私、○○君に伝えたいことがあって...

○○ : うん?

久保 : 実は課題忘れたのは嘘で、○○君と2人で話す口実を作りたかっただけで...

○○ : そうだったんだ...

久保 : えっと...○○君のことが好きです!付き合ってください!

○○ : ......!!!

久保 : どう...かな...?

○○ : ごめん...俺、好きな人がいるんだ...

久保 : そっか...ごめんね...急に変なこと言って...

○○ : いや!全然!気持ちは嬉しいけどごめん...

久保 : いいのいいの!じゃあ、私行くね!また学校で!

○○ : うん...

はぁ...振るのってこんなに辛いんだな...

————————————

ガチャ...🚪

○○ : はぁ...疲れた...

ガチャ...🚪

○○ : えっ?!

蓮加 : おかえり

○○ : 勝手に入ってくんなよ...

蓮加 : あんたが帰ってくる音がしたから来てあげた

○○ : ......

蓮加 : で、どうだった?デート。

○○ : 楽しかったよ

蓮加 : なんかあった?

○○ : 史緒里に告白...された...

蓮加 : えっ...

ギュッ...

○○ : れっ,..蓮加?!

蓮加 : やだ...行かないで...

○○ : 蓮加?

蓮加 : 蓮加ね...1人で家に帰って○○のこと考えてさ、史緒里がデートに誘ったってことは何かあるって思って、そのまま蓮加の前から○○がいなくなるって考えたらさ、心がぎゅって締め付けられて苦しかった...

○○ : ...

蓮加 : それでね、蓮加、気づいたんだ...○○のこと好きなんだって...今だけじゃない...ずっと前から。この気持ちに気づいちゃったらこの関係が壊れると思ってずっと自分を騙して隠してきた...

○○ : 蓮加...

蓮加 : ごめんね○○...○○がめでたい時にこんな話して...蓮加、部屋に戻るね...

○○ : 待ってよ蓮加!

蓮加 : なに?!私のことまだ笑いたいの?!

○○ : 違うって!!俺、史緒里とは付き合わないって!

蓮加 : えっ...何で...史緒里、あんなに可愛いのに...

○○ : 確かに史緒里も可愛いけど...俺は、俺が好きなのは蓮加だから!!!

蓮加 : ...!!!

○○ : 俺の隣には蓮加しか考えられないし、蓮加は俺の隣で笑っていて欲しい!

蓮加 : ○○...

○○ : だから蓮加、俺と付き合ってください!

蓮加 : 当たり前だろ!バカっ!

ギュッ...

○○ : おっとっと...

蓮加 : ○○ありがとう...今までたくさん好きって言われたけど、○○から言われる「好き」がこんなにも嬉しいとは思わなかった...

○○ : 俺も。蓮加から好きって言われた時めっちゃ嬉しかった!

蓮加 : ヘヘッ...○○はさ、いつから蓮加のことすきだったの?

○○ : ずっとだよずっと。小さい時から。

蓮加 : はぁ?!ありえないんだけど!!小さい時から好きなのに告白してこなかったの?!このいくじなし!!

○○ : 蓮加ってさ...

蓮加 : 何よ?

○○ : 毒舌ばっかり吐いてるけど、意外と乙女だしピュアなんだな笑

蓮加 : なっ.../// 何言ってるの.../// このバカっ!アホっ!

○○ : ハハッ...大好きだよ蓮加。

蓮加 : ほんっとうにバカっ!今言うなよ...///

○○ : 蓮加は俺のこと好き?

蓮加 : .../// 大大大好きだバーカっ...///

○○ : やったね笑

蓮加 : あっ!そういえば!さっき美月にデレデレしてたし、史緒里のことは可愛いって言ってたよな?!

○○ : あっ...えっと...それは...

蓮加 : 世界で一番可愛いのは?!

○○ : 岩本蓮加様です...

蓮加 : ヘヘッ...今日からは蓮加の彼氏にしてやるんだから喜べよ○○...///

どうやらこの毒舌は直りそうになさそうです笑

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