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わかりにくい文章は○○で解決
今日は表現力と構成力について書いてみます。
話が長くなるのは、根っこから枝葉の先まで全部全部を説明しようとしているから。
語彙力ではなく、話や文字の構成・表現の問題では?
と、しました。
じゃあどうすれば短く、わかりやすく伝えられるのか。
僕なりに思う解決策は、「単文で考えること」です。
また、書き言葉限定ですが、「箇条書きで書くこと」だと思います。
今回は例を挙げてみますので、まずは下の画像を見てください。
これはある日の気温・天気と、その後1週間の気温・天気です。
この画像が伝えている情報を書き言葉(または話し言葉)で説明するとしたら、どう表現するでしょう?
例①
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この日の気温は4度で天気は曇りです。
翌日の気温は1度上がって5度ですが、翌々日の水曜日からは快晴のために太陽の陽があるため、さらに気温が上がっていくので、前日の火曜日に比べて暖かく感じるでしょう。
木曜日も快晴で太陽の陽があるため、気温は土曜日と同じぐらい暖かいのですが、その間の金曜日は天気が曇りのために陽が陰って、気温が10度に届かないため、木曜日と土曜日に比べて寒く、体調を崩しやすいので注意が必要です。
さらに日曜日は再び曇り空となる予想のため、金曜日と同じくらい寒さを感じるでしょうし、続く月曜日も(この日は陽が出ますが)同じくらいの寒さが続くでしょう。
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………………長い。
わかりにくい。
伝えている情報は正しいが、何が言いたいのかよくわからない。
そんな感じだと思います。
それに対して、次の例②ではわかりやすくしてみます。
例②
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・この日の気温は4度です。
・この日の天気は曇りです。
・火曜日の気温は5度で、天気は雨のち晴です。
・水曜日の天気は晴れで、気温は11度です。
・木曜日の天気は晴れで、気温は14度です。
・水曜日と木曜日の気温は火曜日に比べて高いです。
・金曜日の天気は曇りで、気温は8度です。
・金曜日は木曜日より寒いです。
・土曜日の天気は曇りと晴れで、気温は11度です。
・土曜日は金曜日より暖かいです。
・日曜日の天気は曇りで、気温は8度です。
・日曜日は土曜日より寒いです。
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ちょっと極端ですが、画像からわかることを箇条書きにしてみました。
どうでしょうか?
文章や表現の上手・下手を比べるなら①の方が文章の体裁になっているかもしれません。
対して②は、シンプルで文章としては面白み(とでも言いましょうか)がないと思う方もいるでしょう。
ですが、「どちらがわかりやすく情報を伝えているか」という観点からみると、圧倒的に②の方がわかりやすく情報を伝えていると思います。
①は前日との比較や、暖かい・寒いといった主観の感覚を含めて説明しています。また句読点が多く、一文が長いです。
そのため、伝えている情報量が多く、何が言いたいのか、要点が定まってないと、僕は思います。
誤解のないように言うと、決して①が悪い、②が良い、という意味ではありません。どちらも正しい情報だと思います。
ただ、何を言いたいのかが伝わりやすいのは②だと言うことです。
もちろん、日常のコミュニケーションにおいては、暖かい・寒いというような感覚・感情を含めて話すので、こう簡単ではないと思います。
しかし、考え方や話の構成や表現の方法として、②を前提にしておくと、伝えるべきことがシンプルなるのではないでしょうか。
例③
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・水曜日は気温が11度で、火曜日よりも暖かい。
・水曜日と木曜日は晴れで暖かいが、金曜日は曇りのために寒い日になる。
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上の③では、②に書いた文章から情報をピックアップして組み合わせてみました。
伝える情報量や表現は②より多くなっていますが、箇条書きに表現した②をベースにしています。そのため①のように長く複雑にはなっていません。
このように、
・伝えたいことを単文で考える
・箇条書きにしてみる
とすることで、話が長くならずに、言いたいこと・伝えたいことを相手に届けられるのでは、と思います。
とはいえ、わかってはいても、感情を交えて色々伝えようとすると、ついつい長くなってしまうことが多いので、注意が必要ですね。