武庫川桜づつみ回廊をテクテク
兵庫県は約20年前に、瀬戸内海から日本海を結ぶ全長
約170kmの河川沿い(武庫川~篠山川~加古川上流~円山川)を、約5万本の桜でつなぐ「ふるさと桜づつみ回廊」を整備しました。
全体のルートは下記をご覧ください。(兵庫県HPより)
壮大な事業ですね!
関西では桜の名所として名高い「夙川河川敷緑地」・宝塚の「花のみち」・「有馬温泉」・「有馬川のさくら並木」などが含まれています。
私はその場所で桜の風景を撮影してきましたが、「ふるさと桜づつみ回廊」の一部だったという認識が無く、正直驚いています。
今回、三田市(さんだし)の「武庫川桜づつみ回廊」を知って、初めて撮影に行ってきました。全長25km、4千本の桜並木が続くという景色は想像もできません。
出発はJR宝塚線広野駅で、8時半ころから撮影を開始しました。
広野駅北の交差点付近から176号線を南下して、武庫川の右岸に下りることができました。
白い鷺がいて、武庫川の両岸は自然そのもの。
桜並木が続き、美しい景色です。
ここから少し南に向かって歩くと、JR宝塚線の鉄橋が見えてきました。
桜と鉄橋と川と、良い景色ですが手前の道路橋が
邪魔で電車が見にくいので、南側から撮ることに。
時刻表を見ながら福知山方面からの列車を撮影しました。
さらに歩くと興徳寺橋を自転車で渡る二人連れの女子高生?がいました。
日常に溶け込んだ生活感のある桜並木の風景で、こんな風景が大好きです!
川の土手には土筆の群生が。
この辺りは桜が多く、桜色が濃い感じです!
暫く歩くと、武庫川と青野川が合流する地点「嫁ヶ淵」に来ました。
左岸には新三田電留という車庫が見えました。
新三田駅もすぐ近くです。
新三田には「けやき台」という大きなベッドタウンがあり、徐々に人も増えてきました。
子供たちが自転車で走り抜けていきました。
武庫川近くの水田に水が溜まっていて、桜が映りこんでいました。
三田市の「響の音ホール」近くに来ると、「武庫川さくら回廊」と呼ばれる散策路になります。
お天気の良い花見日和ですので、平日でも多くの人々が集まっています。
広野駅から約6.4km歩き、JR三田駅から広野駅に戻って、自然な桜の咲く風景を求めて、車でJR藍本駅付近の波田橋付近に移動しました。
「枝垂れ桜園」で鮮やかな枝垂れ桜を撮影。
桜は綺麗ですが、どこか人工的な匂いがして、「曲がり」と呼ばれる武庫川が大きく蛇行している場所に向かいました。
ありました、自然の中の桜。対岸の桜も美しい。
ここから下流に桜並木が続きます。
桜を撮影しながら、五葉院に向かいました。
曹洞宗らしい凛とした雰囲気がありました。
さらに下流の「駒宇佐八幡宮」へ。
ここは859年に行教に清和天皇の即位と守護のため創建されたと伝わります。
三田藩の歴代藩主・九鬼氏により庇護されてきましたが、現在の建物は1767年に、大干ばつにより再建されたそうです。
境内に桜はありませんでしたが、入り口は桜並木に面しており、この近辺の桜並木が残っているのも、地域の人たちに愛されてきたように思えます。
最後に千丈寺湖に向かいました。
八幡宮から千丈寺湖の間はあまり桜並木がありません。
大きな湖は、青野川と黒川が流れ込み、青野ダムでせき止められています。
広い空間で水とともに見る桜は、心に響く美しさがありますね。
車いすに乗った老婦人を押して歩く女性の姿に、つい自分の亡き母と散策した植物園を思い出しました。
桜を見る喜びは、人を幸せにしますね。
桜を見上げれば誰でも顔が明るくなり、笑みがこぼれます。
豊かな自然の中で見る桜は、ひと際優しさと美しさに満ちているように思いました。
「ふるさと桜づつみ回廊」はとても気に入りました。
いつか日本海まで、桜回廊を歩いてみたいものです。
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