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僕の人生を大きく変えた占い師との出会い
嘘のような本当の話の続編②です。


君、ラーメン屋になりなよ

占い師のおっさんと出会ってから、1時間経とうとしていた頃

突然言われたこの言葉

まだ占いは始まっていないはずなのだが、なぜラーメン屋という言葉が出たのか!

おっさんの曰く、これには深~い理由があるという。


深~い理由

ここではその当時の言葉をそのまま書くことにする。
(10年以上前なので少し美化されているとこもあるかも・・)

お「今朝な!テレビで武田幸三を見たんや!知ってる?キックボクサーの武田って。」

僕「はい、知ってますけど」

お「いやーかっこええよな!橋の下のコンクリート蹴り続けて鍛えとるんやで」

僕「はあ!知ってますよ。」
(僕も当時キックボクシングをやっていてプロになったとこだったから、試合はテレビで見てたので当然知っていた)

お「そしたらな、その後の番組で来来亭の特集やっててな」

僕「来来亭ですか・・鳥取にはないですね。」

お「そうやねん。あそこの社長おもろいで!あそこのラーメンめっちゃ好きでよく食べいくねん。鳥取にも来来亭があったらええよな」

僕「たしかに美味しいですね。」

お「おっ!分かるかー?そしたら君、来来亭いってラーメン屋になりなよ。鳥取に来来亭だしてやー」

僕「え‥」

僕は呆気にとられていた‥


さらに深~い理由

呆気にとられている僕をよそ目におっさんは

お「まあワシくらいになるとな。生活してたら、あっ!って思う時があるんや。日々の生活のなかにヒントがめっちゃ溢れとる。」

お「証拠に今朝ワシがテレビでキックボクサー見た数時間後にこうやって、キックボクサーがワシのとこに来たやないか!そしたらもう来来亭しかないやろ」

胸踊りだすといった様子でおっさんは嬉しそうに、ラーメン屋になれと言ってくる。

話を聞いていると、次第に僕もラーメン屋になれるような気になってきていた・・


いやちょっと待て!はよ占ってくれよ!


やっと占いがはじまる

君ならやれると何度も言われたものだから、少し気分の良くなっていた僕だったが本来の目的は忘れていなかった。

僕「占いをお願いしていいですか?」

その言葉を聞きおっさんは「間違ってないと思うけどなー」とかボソッと言いながら占いを始めた。

ここまで聞くとただの変なおっさんなので、おっさんの名誉のために占い方法を紹介しておく。

おっさんは四柱推命と易占いを合わせた占いをしていた。分厚くボロボロに使い込まれた本が置いてあり、かなりの人を占ってきたことがうかがえる。

僕がおこなったのは
・まず紙に名前と生年月日を書く。
・その後に僕がコインを台の上に数回投げ、表裏を記録していった。

名前・生年月日・コインの裏表の結果

ここから運勢を占うようだ。

占いの前は笑いながら話していたおっさんは、占いが始まると神妙な顔つきになった。

急な空気の変化に、こちらも緊張してくる。

しばらく机の紙の上を見ながら、何か書いていたおっさんだったが

占いが終わったのか、ふいにこちらに体を向けた。


占いの結果は

意外にもおっさんは占いの結果について、細かく説明してくれた。

「君は若い頃は苦労するけど、晩年になってから伸びていくタイプやなー。そして‥」
といった感じで、仕事、金運、恋愛運など丁寧に教えてくれた。

そのひとつひとつの言葉に僕は「なるほどー、あー確かにありますねー」といった感じで妙に納得して聞いていた。

なんか僕の人生はいろいろあるけど、これから良くなっていくらしい!

当時はちょっと仕事に行き詰まっていた時期というのもあり、思っていたより良い結果に嬉しくなっている自分がいた。

おっさんは一通り占い結果を説明し終えたところで、大きく深呼吸をした。


そして

「よし!ラーメン屋やる気になったか?」

えっ・・結局ラーメン屋は変わらないのか・・


この結果を受けて僕が取った行動とは!

③へ続く!!

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