父の味は八宝菜!?突然のメール、その真意とは
こんばんは、河村一樹です。
病院で看護師をしながら、セラピストや占い師をしています。
早朝に父からメールが
今朝に突然きた父からのメール
「八宝菜作って持っていこうか」
いきなりこんなメール来たら、「なんだ?」ってなりませんか?
なぜ!八宝菜なの?今日?そんな謎めいたメールに頭をひねりつつ、昼間は仕事に出ておりました。
昼休憩になり父に電話してみると、職場の厨房で八宝菜を作るから食べないかというものでした。
父と僕
父とは18歳で一人暮らしを始めてから、別々に住んでいます。
両親は僕が小学生の頃に離婚したので、父と祖母の3人暮らしでした。
子供のころは祖母が料理をすることが多かったのですが、たまに父も料理を作ってくれて食べていました。
しかし祖母が亡くなって以来、盆や正月も実家に帰ることはなくなりました。なので父の料理を食べることはありませんでした。
八宝菜と父の真意
夜になり、父が作りたての八宝菜を山盛り持ってきてくれ
久しぶりに一緒に夕食を食べました。
食事をしながら父が
「これを作ったのは、いつ以来かな。お祖母さんはこれだけは黙って食べてくれてた」
と昔を懐かしむように言いました。
その言葉を聞いて分かりました。
父は70歳を過ぎてから病気になることが多くなりました。
最近、父は癌が再発して入院していました。
きっと体も心も弱っているのだろうなと言葉を交わしながら感じました。
不器用ながらも当時の思い出の料理を再現してくれたのでしょう。
僕は父の作った八宝菜を食べながら、当時父と祖母と囲んだ食卓を思い出していました。
僕と父はあまり会話はしなかったので、あの時何を話したとかは思い出せないけど
父と一緒に過ごしたころの雰囲気を思い出したのです。
父の作った八宝菜は、大きな鍋に溢れんばかりに作ってあり、食べても食べても減りません。
それほどに父は特別な何かを思い作ってくれたのだろうと思うと、父が帰ってから涙が出そうになりました。