人の最期と命の時間について考え感傷的になっている
僕は看護師という仕事柄、人の死を身近に感じることが多いです。
2、3日休んで仕事に出てみると患者さんがいるはずの病室が空っぽになっている。なんてことはよくあります。
最期をどう過ごすか
いろんな方の最期を見てきましたが、実に様々です。
徐々に体力が衰えていく方や
亡くなる少し前まで意識がハッキリして会話も出来る方。
前日は廊下を走ってたのに・・という方もおられました。
看護師としては出来るだけ苦しまないで欲しい、その為に少しでも楽になるようにケアをさせて頂きます。
先日の出来事
なぜ死について触れたかといいますと、先日仕事にいくと前日まで話をしていた患者さんが亡くなられていたからです。
僕が勤務を終えて帰ってから4時間後のことだったようです。
気さくな方で、男同士なので顔をみると「おうっ」と手を挙げて挨拶していました。
僕はその日、お水を少し飲んでもらって「また来るね」って病室をあとにしました。
死期が近いのは感じていましたが、あれが最後になるとは思ってもいなかったです。
出勤してその知らせを聞いて自分の看護師としての対応はどうだったかと自問自答しました。
なんて声を掛ければいいかなんて正解はないのだけれど・・
最後に聞いた「(ご飯)食べれんわ、ごめんな」という一言が心に残っている
最後と思って人に接する
家族や友人、仕事でも人に会った時に「この人と会うのは最後だな」って思うことってあまり無いかと思いますが
少しだけ心の隅に「もう会えないかも」って思うとその人に対する言葉が優しくなる気がします。
たとえ嫌なことを言われたとしても、会えないって思うだけで許せたりします。
また伝えたい気持ちは言葉にして伝えておこうと思えます。
ことわざでいうと「一期一会」って言葉が近いかもしれません。
出会う人一人ひとりとの時間を大切に!
彼岸が近いからでしょうか、今夜はなんとも感傷的になりました。
そうそう!一昨日見た夢に、大好きだった祖母が出てきてくれました。
薄ピンクのスーツを着て凛とした祖母は優しい表情をしていました。
僕には後悔していることが1つあります。
大人になってから祖母と高野山に行きたかったんです。でも、当時の僕は遊んでばかりいて命は有限だという大切なことに気付けなかった。
そんなこともあって命の時間について考えるようになりました。
いま目の前の人を大切にしてくださいね。