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イメージと現実のギャップ

「優しそう」

「良い奥さんになりそう」

私が過去にずっと持たれてきたイメージ。

さらに

「おとなしくて、素直に言うこと聞いてくれそう」

「何でも許してくれそう」

と言われた経験もある。


過去には、このイメージで私のことを気になってくれた方もいた。

でも実際の私は自分を優先するから特別優しくもないし、結婚願望もなく子供も苦手。

良い奥さんという感じではない。

何を話していいかわからないので、自分から話しかけることも少なく、普段はうじうじして自信がなさそうに見えると思う。

だけど、何か覚悟を決めたら突然アクティブになって走り出すことも多い。

全く別の土地への引っ越しや、未経験のことに挑戦して周りにもびっくりされる。


最初のイメージが強いようで、私のことを気にかけてくれる方はたいていおとなしくて人見知りする感じの男性か、遊び感覚の人が多かった。

だからご飯に行って実際にお話をすると、特に自分に自信がない雰囲気の男性には

「イメージと違うね。」

「アクティブなんだね、もっとおとなしいかと思った。」

と言われることが多い。

その結果離れていく人も多い。

たぶん隣で静かにニコニコ笑っていてくれる人が良かったんだろうな。

人って初対面に近い時やそこまで親しくない時、ある程度気持ちを顔に出さないようにしたり笑顔で過ごしたりすることが多いと思う。

性別関係なく、付き合いが長くなってどんな人か知るうちに相性とかもわかってくる。


一時期、毎日楽しくて毎日ニコニコ笑っていた時があった。

「落ち込むことなんてないでしょ?」

と言われたこともあった。

でも普通に落ち込んだり、虚しくなる瞬間はいっぱいあった。

そんな時にふと気を緩めると

「何か元気ないね?どうしたの?」

とものすごく心配されるから、あんまり出さないようにしていた。

それも良くなかったのかもしれない。


1年くらい同じような環境にいた時、疲れてそのまんま素の顔を出すようになった。

私からすると、ある程度不快にさせないように気を遣っていたものを、完全に素に戻しただけだった。

でも当時仲良くしていた女子から

「雰囲気が変わった。前のかずちぃが好きだった。」

と言われた。


前の私は少し無理をしていた私。

嘘ではなかったけど、今の私が素の私だよって思った。


最初のイメージって本当に大きい。

私は初対面で優しそうと思われることが本当に多い。

ありがたいことだけど、本当はそんなに良い人間ではないよ、と思う。

「ある程度空気を読むのが大人」という暗黙の了解的な雰囲気がある中で、初対面や付き合いの浅い人とどう繋がっていればいいのかわからなくなる。

理想のイメージを作り上げられるのもしんどいし、いきなり素を全てさらけ出すのも難しい。

今でも正解はわからないけど、最近は半分空気を読みながら、半分素の自分を出すようにしている。

残りの人生そんなに長くはないけれど、今繋がっている友達とうまく付き合っていけたらいいなと思う。


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かずちぃ/Webライター
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