流行に乗るのでなく、自らが流行を作るためには
こんにちは、かず(@kazu_1247))です。
東京画廊社長の山本豊津さんの記事を読んで「流行を作る人になりたいなー」って思ったので、ここでの学びをアウトプットしていきます。
アートに高値がつくメカニズム
まず最初に、「なんでアートってなんであんなに高値がつくの?」って思ったことありませんか。
僕も思っていたのですが、これを読んでなるほどなーって思ったのでこれについて書きますね。
商品の価値は、「使用価値」と「交換価値」の2つに分けて考えることができます。
山本さんは、アートに高値がつくメカニズムを理解する上で、商品の価値を二つに分けています。
使用価値とは、商品そのものが使われることで生まれる価値のことです。例えば、ノートや鉛筆は文字を記録することで、野菜や肉は食べることが価値となります。
交換価値とは、ある商品と他の商品を交換するときに発生する価値のことです。現在は貨幣と交換することがほとんどなので、その交換価値が「価格」となります。
そして、使用価値が低いものこそ交換価値が高くなるといいます。
商品の需要が高まると、その商品は値上がりします。しかし、価格が上がっても、その商品の使用価値が上がるわけではありません。
安価な鉛筆でも高価な鉛筆でも、文字を記録するという使用価値には変わりありません。
つまり、変動するのは交換価値であるということです。
例えば、ノートや食品は生活必需品であり、いくら需給の関係があるとはいえ、生活に欠かせないものは大量生産されるので、価格はある程度抑えられます。
一方で、絵画などのアート作品は鑑賞するものですから、使用価値はほとんどありません。使用価値が低いため大量生産もされません。そして、作品は基本的には一点ものです。
そして、一点ものを欲しい人が複数いれば、自分が入手できる確率が下がるため、入手しようと競合して高い金額を提示し、価格が上がっていきます。
すなわち、交換価値が高くなるのです。
これが、アート作品に高値がつく基本的なメカニズムです。
流行を作っている人は、歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出している
次に、タイトルにあるように「流行をつくる人になりたい」って思った話です。
これに関わる話で、最近、僕は「アート」とか「美意識」、「美的感覚」って大切だと思うんです。
なぜかというと、「ロジックには限界がある」と思うからです。
たしかに、ロジックはとても大切です。
でも、ロジックで証明できない現象ってこの世のなかにたくさんあると思います。
特に、これから先のことがロジックで証明できたら、その方法さえ身につければ誰でも、その現象を予測できてしまいますよね。
そこで、ロジックに加えて、そこから飛躍した「感性」ってのも大事だと思ったんです。
まず、ロジックそのものが不確実なものです。なぜなら、ロジックは立場によって変わるからです。
山本さんは、ロジックでさえ不確実なものだといいます。
それは、ロジックは立場によって変わるからだといいます。
例えば、日本で通用するロジックがそのまま中国で通用するとは限りません。純粋に正しいロジックは、数学と物理学くらいでだといいます。
「アート」ってビジネスでは役立たないと思うかもしれませんが、山本さんは、マーケティングなどに役に立つといいます。
私が勝手に考えているのですが、マーケティングには「ポジティブマーケティング」と「ネガティブマーケティング」の2種類があり、アートの世界ではとくに、やってはいけないのがネガティブマーケティングです。
ネガティブマーケティングとは「こういう絵を描けば売れる」と、売れそうなものを追いかけて作品を作ることです。
それに対して、ポジティブマーケティングは、歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出すことです。
つまり、流行に乗るのではなくて、自分で流行や歴史を作れということです。
セルフブランディングってやつですね。
流行を作る人になるためには、「歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出せ!」と言うことです。
山本さんは、日本ではネガティブマーケティングがほとんどだといいます。
では、流行を追いかけるほうに回るとどうなるか。一見、たくさん売れるように思えますが、競合が乱立するため価格競争になり、どの会社の商品も、価格が安いほうへどんどん流れてしまいます。
でも本当はそうではなく、価格を高いほうへもっていくことで、サービスの価値を上げなければいけません。そしてそれが、日本社会の価値を上げることにもつながります。
なるほど、価格競争で安くなるのか高くなるのかがその境界だということですね。
落合陽一さんが言う5つのポイント
ところで、流行を作る人に見られる特徴の「歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出すこと」って簡単なことじゃないですよね。
このヒントになりそうなことを、メディアアーティストの落合陽一さんが言っていました。
それは、「その新しい価値が今の世界にある価値を変えていく理由に文脈がつくか」「それに対してどれくらい造詣が深いか」が大切だと言います。
ここでいう「文脈」とは、オリジナリティの説明のことで、おおむね次の5つの問いに落とし込むことができます。
・それによって誰が幸せになるのか。
・なぜ、いまその問題なのか。なぜ、先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるか。
・実現のためのスキルはほかの人が到達しにくいものか。
この5つにまともに答えられることができれば、そのテーマには価値があると落合さんは言います。
これを説明できれば、文脈で語れる=有用性を言語化できるということであり、他人にも共有可能な価値になる可能性があります。
ここでは、
・なぜ、いまその問題なのか。なぜ、先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
このあたりが、山本さんがいうポジティブマーケティングにおける「歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す」ってところに関わってきそうですね。
この5つのポイントについては、以下の記事にもう少し詳しく書いてあります。
流行を作りだす人になるために、ポジティブマーケティング、つまり、「歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出すこと」を意識していきと思いました。
そして、それを具体的に考えるために、落合さんの5つのポイントを考えていきたです。
それではまた。
Written by かず