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オートローンについての考え方
過去にお金についての記事を書こうとして、それほどお金の話にならなかったので、改めてお金の記事を書いてみました。
車に関わる仕事をしていると、整備士でもお金のことについて相談を受けたりします。
車の購入であったり、自動車の修理であったり、車検であったりです。
こちらの記事はローンを推奨する記事ではありません
ローンの使用についてはご自身の収入と支出を加味した上で、適正にご利用ください
この記事でのオートローンとは、残価設定ローンや自由返済ローン 、オートリースは含みません
買い物をする時に、最終的にポケットの中身が足りない場合行きつく先は、カードかローンなのですが、そのローンについて、色んな考え方があって興味深いなと思いました。
通常はローン(借金)=負債です
私もそう思います。お金を借りると利息が発生しますし、利息というと余分に支払いしないといけないお金だと私は認識しています。
なので通常、車を購入する、ちょっと高価な部品を購入する等の場合一番安く収まるのは現金一括払いです。
ただ色んな人と接していると、借金=負債ではなく、
ローン(借金)=資産
と捉える人が居ます。これが話を聞いているととても興味深かったです。
簡単に言うと、そういう方たちは
ローンは手元に現金を残しておく手段、又は別の費用を抑えるための手段として利用しています。
事例を2つご紹介しますが、どちらも新車購入の為のローンです。
中古車の場合は金利が高くなる傾向にあります。
まず前者についてですが、あるお客様は新車購入にオートローンを使用しました。
今までの整備でのお付き合いでもお金に困っている風ではなかったので、なぜオートローンを使用したのか、思い切って聞いてみました。
それはオートローンを使うと、安い金利で借り入れた金額と同じだけの現金を手元(口座内)に残せるからというものでした。
そのお客様は過去に怪我をされて2ヶ月近く仕事ができなかった事があり、その時にお金に苦労されたそうです。
金融機関は使用目的のはっきりしないお金はなかなか貸してくれない。貸してくれたとしても金利が高い。
という経験則からのお話には重みがありました。
言われてみると確かに、
生活費に使うから200万円貸してください
新車を購入するので200万円貸してください
だと確かに後者のほうにお金を貸します。
今では、保険会社が様々な保険商品を扱っていて、急な病気や怪我に対して保証をしてくれます。
しかし保険に入っていなかったり、入っていても適用されなかったり。またそれ以外の急な出費に対してはやはり支払い能力を残しておくことは確かに重要だなと思いました。
手元資金に余裕が生まれればそのお金で一括返済も可能ですし。
オートローンも一括返済をすると金利分も計算される商品もあります。
そしてもう一つ、別の費用を抑える手段ためのローンというのは、本当にすごいなと思ってしまいました。
結論から言うとそのお客様がとった行動は、新車を購入する時、手元にある現金で購入せずに、手元にあるその現金で宅ローンを繰り上げ返済し、新たにオートローンを契約するというものでした。
以下に試算をしてみました。
使用したサイトはこちら
住宅ローン繰り上げ返済
金利は1.5%で元金3000万円、35年ローンボーナス併用で、繰り上げ返済は200万円で計算しました
車両購入
新車金利としては信販会社としては標準金利の3.9%通常ローン
元金は返済額と同じ200万円、5年返済でボーナス払い無しで計算しました
銀行等のオートローンを使用すれば更に金利を抑えることができるかもしれません。
あくまでどちらも試算なので参考程度にご覧ください
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住宅ローンの契約によっては繰上返済手数料等が数万円程度かかることがあるようですが、この試算では200万円繰上返済で約92万円の利息軽減になっています。
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オートローンの試算は、均等払いの通常ローンで計算しています。残価設定ローンや自由返済型ローンはまた違ってくる可能性がありますのでご注意ください。
こちらは60回払いで金利が約20万円となっていますので、先ほどの住宅ローンの金利軽減の92万円と差し引きしますと、約72万円の金利削減になっています。
ただしこの場合元々あった住宅ローンの返済に加え、オートローンの返済も加わりますので十分に考慮が必要です。
まあ、普通に考えれば月々の支払額一時的に増やして住宅ローンの返済時期を早めることと同じになるので、当たり前の事なんですが。
それをするのに審査も手続きも早くて簡単なオートローンを使用すると言う発想がすごい。
車を購入するために借りるオートローン。
そのローン金利は他の商品よりは低く設定されている上、信販ローンであれば審査の結果も数分で出る可能性があります。
それを利用しうまく立ち回ることができれば大きな武器になるかもしれません。
おそらく私はその武器を上手く使いこなせないでしょう。
使いこなせるくらい賢い人に私はなりたい。
ここで挙げさせて貰った内容はあくまで一例です。今ご自分がご契約中の住宅ローンやオートローン等の契約内容をよく確認をしてご利用ください。