不思議な話6 「兄の体験」
阪神淡路大震災の我が家の出来事を、前回記事にしたのですが、この時兄が経験した不思議なことを書きたいと思います。
震災が起こる前日、独り暮らしをしている友人の家に、集まって数人で過ごしていたそうです。
終電もなくなった頃、いつもなら皆そのまま泊まっていくのですが、その日はなぜか徒歩で帰れる兄たちは、それぞれの家に帰ったそうです。
1人だけ遠方の友人は、泊まる事になり、住人がこたつで友人がベッドで寝ていたそうです。
始発に乗るため友人は早朝に家を出て、住人はそのままこたつで寝ていたそうです。
その後に大きな揺れが来て、部屋の中はめちゃくちゃになったそうです。
幸いこたつに寝ていたため、咄嗟に身を守ることができて大きな怪我をすることもなかったそうです。
もし、あの日何時ものように友人宅に皆泊まっていたら、住人がベッドで寝ていたら、友人が始発に乗ろうとしなかったら、何か一つ行動が違っていたら全員無事ではなかったと思うと、ゾッとしますよね。
人生ってそういう積み重ねで、何か些細なことが違うだけでも、今の自分はないのかも知れませんよね……。