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2024年10月16日「日々成長」

 最近利用を開始したご利用者が、頻回にナースコールで職員を呼ぶ方がおられます。

 まさに振り回される介護です(笑)。

 しかし、イレギュラーな対応に不馴れな職員が多い、現職場どうなるのかと思いました。

 フロア責任者からは、「まだきたばかりやから、様子見て対応を考えていきます」と以外な(失礼ですね)な反応がありました。

 安心したのはいうまでもありません。

 ところが、休みが空けて出勤すると、担当の居宅のケアマネに今後のご利用を断ったと、相談員より報告がありました。

 正直がっかりしてしまいました。

 別件で担当ユニットのリーダーのところにいくと、「○○さんの件、私なにも聞いてないんですけど。どういうことなんですか。」と、ご立腹でした。

 「???」

 詳しく聞いていくと、どうやら1人の職員と相談員の暴走だったようです。

 当然ご家族との関係も悪くなり、より介護がやりにくくなっています。

 実際相談員はこの方のご利用を乗り気ではなく、本来ならば事前にいくべき面談も、時間がないという理由でいきませんでした。

 情報の少なさが、より一層現場の混乱を生んでいたのだと思います。

 そんな中、ユニットリーダーから「本人の様子を見にきてほしい」と内線がありました。

 とうとう音をあげるのかと思いました。

 しばらくご利用者のそばにいて、お話しをしていました。

 「あっちいけ」といわれながらも、しつこくおりました(笑)。

 職員の手が空いたのかお部屋にきて「こんな感じでずっとコールを押して職員を呼んでくる。答えたいけど、どうしても無理なときもある。なんかいい方法ないですか。」と、相談を受けました。

 あまり、方法を教えるのはよくないと思いながらも、ひとつ提案をしてみました。

 「寝かせてばかりではなく、リクライニングの車イスに座ってもらって背もたれを倒して、少しずつ離床時間を作ってってはどう?」

 「多きな声は出されるかもしれないけど、人の気配やテレビの音を聞いていると、安心するかもしれないね

 「ただ、長時間の材になると、褥瘡が心配なので排泄介助時に、皮膚の状態観察はしっかりして欲しい」

と伝えてみました。

 ユニットリーダは、早速やってみるとのことですぐに行動に移していました。

 当日ご家族も面会にこられていたので、その事を伝えました。

 「家でも食後しばらく起きてお話しするようにしているので、ありがたいです。」

 「私はすっかり嫌われてしまって、あっち行ってっていわれてます」
 
 と冗談交じりにお話しすると、ご家族にもいわれることがあるみたいで、すみませんと落ち着いた雰囲気でお話しすることができました。

 スタートの印象が悪かったので、ギスギスしてしまいましたが、お話しをすると理解を示してくださるご家族です。

 介護は当然ご家族の協力も必要となるので、ユニットリーダーには、積極的にご家族とお話しするようにお願いしました。

 投げ出さず、なんとか関わっていきたいと思ってくれる現場職員に、ちょっと感動してしまったお話しでした。

 

 

 

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