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霧る(きる)

 今日はどんなことを書こうかなと、ぼんやりスマホを見ていると、衝撃の文字が出てきました。

 漫画家の芦原妃名子さんの訃報でした。

 飛び起きて、ネットニュースを検索しました。

 昨日の28日から行方不明届けが出ていたようで、今日29日に栃木県のダムで発見され、身分証もありご本人と確認されたようです。

 最近セクシー田中さんのドラマ化で、心を痛めるような事が続いていたと、ニュースで拝見していました。

 私は、原作は読んでいましたが、ドラマは拝見していませんでした。

 私は正直漫画や小説の実写化は、好きではありません。

 漫画であれ、小説であれ、頭の中で妄想しながらよんでいる私としては、イメージを崩されることが多いので、特に実写化は見ません。

 アニメ化は、わりと忠実に再現されているものが多いのではないでしょうか?

 声は徐々になれてきますので、意外と見ています。

 話がそれましたが、芦原妃名子さんの作品を振り返りましたが、全てを読んでいるわけではありませんでしたが、折に触れて読ませていただきました。

 出会いは、「砂時計」です。
 
 この作品は、本当に辛いことが多く心が痛くなる作品で、私は好きなジャンルではないのですが、何度も読んで号泣しました、思い出の本です。

 その次は、「Bread&Butter」です。

 久しぶりに本屋さんで、芦原妃名子さんの作品を見つけて、ちょうど1巻の発売だったので手に取りました。

 恋愛系のお話はあまり好きではないのですが、不思議と抵抗なく読めてしまうのが、芦原妃名子さんの本なんです。

 その次に読んだのが、「セクシー田中さん」です。

 表紙のインパクトで、どんな話だよ?と思い手に取りました。

 今までの作品とは違うなというのが、第一印象でした。

 見つけたら購入ししていましたが、完結されない作品になってしまいました。

 他にも「peace」「月と湖」など、素敵な作品ばかりでした。

 それだけではなく、歳を重ねるごとに出会ったかもしれない作品にも、会うこともできなくなってしまいました。

 ただただ悲しいですね。

 芦原妃名子さんは、ご自分の思いを知って欲しかっただけで、誰かを責めたかったわけではないのでしょうに。

 ご本人が発信してくれたから、何が起こっているのかを知ることができました。

 最後のXは、「攻撃したかったわけじゃなくて、ごめんなさい」だったそうです。

 切ないですよね。

 素敵な言葉をたくさん産み出してきた先生が、どんな気持ちで、この言葉を書いたんでしょうね。

 とても、優しい方だったのでしょうね。

 自分の作品を守るために、声をあげただけなのに、何を謝ることがあったんでしょうね。

 考えれば考えるほど悲しく、モヤモヤしてしまいます。

 同世代の頑張ってきた方が、いなくなってしまった事がただただ悲しいです。

 今は心を痛めることなく、安らかにおられます様に、ただご冥福をお祈りいたします。
 
 ※霧る 涙で目がかすむ

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