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深掘りを征すれば面接合格率は上がる

こんにちは、カズです。今日は約8年間転職エージェントで働いている僕から、面接のポイントを書いて行こうと思います。

∟そもそも面接に苦手意識がある
∟志望動機や転職理由が上手く伝えられない
∟上手くできたと思ったのに落ちる
∟緊張して上手く喋れない

こういった悩みに直面したことのある方であれば、少しは参考になる内容です。この記事を見て頂ければ、

・面接とは何なのか
・志望動機や転職理由の伝え方
・逆質問の重要性

この辺りの理解が深まると思いますので最後まで読んでみて頂ければと思います。

■面接の大まかな流れ

・自己紹介
・これまでの経歴の確認(職務経歴書沿って)
・転職理由
・志望動機
・質疑応答

全てとは言えないですが、この辺りの質問は必ずと言っていいほど聞かれますので、準備しておいて損は無いと思います。

それぞれのポイントについて記事を書いて行ければと思いますが、その前に・・・
面接は何のためにされるのか、面接官は何を知りたいのか、そこから僕の考えをお伝えしていきたいと思います。

■面接官の知りたいこと
・自社にて活躍できる人材かどうか
・自社にて長く働いてくれる人材かどうか
・配属先の社員と円滑な関係性を築けそうか

この辺りを知る為に、面接という場が設定され、面接官は質問をしてくる訳ですよね。では、それを踏まえてそれぞれについて見ていきましょう。


■自己紹介

「では、初めに簡単な自己紹介をお願いいたします」

ここでのポイントは、
・ダラダラ話過ぎず、時間は1分から1分半くらいにまとめて伝える事を意識する
・名前、年齢、最終学歴の卒業から、現在までのキャリアについて時系列に沿って大枠を伝える
・最後は、「本日はどうぞ、よろしくお願いします」で締める

自己紹介で印象が悪くなるとしたら、話が長い、まとまりが無い、といったところくらいでしょうか。

例えば・・・

「転職太郎と申します。私は20●●年に転職学校を卒業し、新卒で●●株式会社に入社をしました。こちらで約●年間、●●という業務を経験し、入社して3年後にはリーダーとして●●の業務も経験させて頂きました。その後、20●●年●月に、現職である株式会社●●に転職をし、現在まで●年間●●という業務を経験してまいりました。これまでの●●の経験と●●の経験を御社で活かしていきたいと思い、面接を志望させていただきました。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。」

というような感じでまとめてお伝えいただければ問題ないです。

■これまでの経歴の確認

ここはこの会社が求めているスキルや経験を持ち合わせているかという確認です。
・何故新卒で●●に入社をしたのか
・何故今の会社を選んだのか
・現職ではどういった成果を上げてきたのか
・何故その成果を上げることが出来たのか

どういう判断で今の会社を選んだのかという意思決定軸を見られ、コロコロと軸がブレていないかの確認であったり、今の会社で活躍した人なのか、また何故活躍出来たのかを自分の言葉で伝えられるか、再現性があるかを見られているケースが多いです。ここでのポイントは、先方が求めているポジション(求人内容)に書かれているスキル・経験をしっかりと持ち合わせているというそれとないアピールと、それが転職をして会社を変えたとしても持ち運べるポータブルスキルである(再現性がある)と伝わることを意識して考えると良いです。

後は、何故と問われた際の回答に具体性を持たせることです。

A「何故、現職で成果を上げることが出来たのですか?」
B「お客様に寄り添った提案をしていたからだと思います」
A「具体的にどのような寄り添い方や提案をしていたのですか?」
B「何度もお客様の元へ足を運んで、お客様のニーズを把握して提案をしていました」

ちょっと極端に書きましたが、これだと具体性が見えづらいですよね。具体的に教えて欲しいと言われた際には、実際の例などを交えて伝える事を意識頂くと良いです。


■転職理由

続いて転職理由です。

「転職理由を教えてください」

ここでのポイントは

・ポジティブな理由から伝える
・他責にしない
・本当に転職しなければならない理由になっているかを練る


面接官 「転職理由を教えてください」

転職者 「はい、転職理由は大きく2点あります。1点目は、個人営業で培った経験を活かしつつ法人営業のキャリアを積みたいと思った点です。2点目は、顧客ファーストな環境で現職以上にお客様の為になる仕事をして大きなやりがいも感じながら仕事をしていきたい思っている点です。この2点から私は転職を決意しました」

例えば、大枠としてこのように伝えていくと、この伝えた2点について更に深堀が入るという点を事前に想定した準備が必要です。

・何故法人営業の経験を積みたいのか
・個人営業で培った経験を法人営業にどう活かせると考えているのか
・現職は顧客ファーストでは無いのか
・お客様の為になる仕事と、そうじゃない仕事の差はどこにあると感じているのか
・今の会社でお客様の為になる仕事がもっと出来るように工夫はしたのか
・あなたはどんな瞬間にやりがいを感じる人間なのか

といった感じで、自身の発言に対しての面接官からの追加質問を想定し、ここもしっかりと準備をしておく必要があります。何故、そう思うのか。その回答に対して更にそれは何故かと、「何故何故」を5回深堀して考えると転職理由の関門を突破できる可能性は高まってくると思います。ただし、その回答に一貫性を持たせることがとても大事です。

■志望動機

続いて志望動機。

「弊社への志望動機を教えてください」

志望動機のポイントは、

・上記で伝えている転職理由の改善が出来ること
・業界などは違えど、●●の経験は活かせると感じている事
・応募先企業の●●という仕事内容の意義や、会社のビジョンの実現に向けて自身も一緒に走りたいという思いを伝える事

「1点目は、これまで培った個人営業の中での新規顧客へのアプローチから関係性構築力を御社の法人営業でも活かすことが出来ると思っている点です。2点目は、御社の人材紹介事業の営業職を通じて、企業経営にとって根幹となる人の採用の支援を通じて経営課題の解決をしていくことに非常に魅力を感じた点です。また、御社の掲げる●●という理念への共感から御社で働くことが出来れば、お客様の人に関する経営課題の解決という大きな価値を提供しながら長きにわたって就業し、自身の成長を通して、御社に貢献できる人材になっていくことが出来ると感じ、志望させて頂きました」

このような形で、転職理由を改善できるし、経験を活かしてお客様への価値も提供できる、ビジョンへの共感から長く働くことが出来るという思いを伝え、それが応募先企業の売り上げ増加などに繋がるという三方良しとなるようなイメージで志望動機を作り上げると良いかと思っています。

ただし、ここでも回答に対しての深堀される準備は必要です。

・何故今までの●●の経験がうちの営業で活かせると思うのか、具体的にどんな点か
・企業の経営課題の解決方法は人という手段以外にもあるが、何故人材業界なのか
・人材業界は弊社以外にもあるが、その中でも何故弊社なのか

こういった深堀がきっと面接官から出てくると思いますので、転職理由のときと同様に、深堀の訓練は必須です。ただ、ここまで来ればほとんど受かったも同然です。しっかりと練りましょう。


■逆質問

「最後に何か弊社に対しての質問はありますか?」

大体、面接の最後はこの問いが来ると思います。もちろん、「特にありません」はNGです。また、下記のような内容の質問や受け答えの仕方もあまりお勧めは出来ません。

・残業はどれくらいありますか?
・給与はどれくらいでしょうか?
・離職率はどれくらいでしょうか?

また、何か面接官に対して質問をし、面接官が答えてくれた後に何を発するかも意識しておきましょう。面接官が回答してくれたことに対して「分かりました、有り難うございます。」と答えると、その場の空気が一瞬「・・・」となることがよくあるからです。

よく面接はお見合いみたいなものと例えられたりします。僕は男性なので、男性側の立場で想定をしてみます。お見合いの中で今までお相手の女性から、どういう生い立ちか、何をしているときが楽しいか、どんな人生を生きたいかなど自分の人となりを知る為の質問をしてくれていたとしましょう。その女性が最後に私への質問は無いですか?と言ってきたときに、収入はどれくらいあるんですか?なんて言わないと思うんですよね。

また、女性に対して趣味を聞いてみたとしましょう。
男性「趣味はなんですか?」
女性「私は映画を見るのが好きなんです」
男性「そうですか、教えて頂いて有り難うございます」
女性「・・・・・」

言いたいことは分かりますよね?私の人となりでは無くて収入を気にする人なんだ、私の趣味に全く興味が無い人なんだ・・この人は私と合わないかもしれない、そんな風に思われたら今まで準備してきたことが全て台無しになってしまいます。

例えば、
・御社で活躍されている方で、私の様に異業界から入社し、活躍されている方はいますか?
・わかる範囲でその活躍されている方というのはどういう点が優れていて活躍をされているのですか?
・そうなんですね、私も●●の部分は足りていないなと感じるので、しっかりとキャッチアップして貢献できるように努力したいと思います。教えて頂き、有り難うございます。

みたいな流れで一つの質問から更に質問をし、自身にとって有意義な回答を得られたという印象に繋がるように構成を練るのが大切です。

この逆質問まで終われば、
「今日の面接は以上です。結果は追って連絡をさせて頂きます。有り難うございました。」となるので、「こちらこそ、有り難うございました。お話をさせて頂き、更に御社への入社意欲が高まりました、是非良い結果を頂ければと思います。本当に本日は有り難うございました」で終了です。


いかがでしょうか。大体面接は1時間あるので、ここに書くことのできなかった質問が出ることもありますし、文章では上手く伝わらないニュアンスもあるかもしれません。しかし、大体この大枠を理解して面接に向けての準備に取り組めば、大失敗という結果は避けられると思いますので、是非少しでも皆様の参考になればと思います。

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