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piccolotakamura
【読書 #24】 アンチヒーロー
司法の闇を追求する姿勢や、正義と悪の曖昧な境界線が描かれたこの作品は、読者に深い思考を促します。
殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます
この言葉は、弁護士としての明墨の信念とその矛盾を鋭く表していますね。
彼の行動は単なる法律の抜け道を探るものではありません。
日本の刑事裁判での有罪率99.9％に対し、彼が挑む0.1％の戦いは、司法制度の問題点を炙り出すものです。
若手弁護士・赤峰が明墨の真の目的に気付き、彼の行動の背後にある正義に触れる過程で、法の下での正義とは何か、そしてその正義がどのように実現されるべきかを深く考えさせられます。
司法の闇に立ち向かう彼の姿勢は、単なる反逆ではなく、真実への強い信念に基づいているのです。