搬送〜入院

その日の深夜でした。倒れるように眠りについた日の
深夜でした。下着の中の違和感で目が覚めました。
そう、何と便をもらしていたのです。この歳になって
便失禁。これは普通じゃないなぁ。動揺しながら何とか下着を洗い、また倒れ込むように眠りに着きました。翌朝、明らかに体調は悪化しており、測らなくても熱があるのが分かる状態。意識も朦朧としていて
這いながら何とか母親の車に乗りました。後から母親に聞いた話しでは、「今どこ？」と何回も同じ事を聞いてきたそうです。その後病院に着きストレッチャーに乗せられた時でした。薄れゆく意識の中で

「ICU！ICU!」という声。

えっ、ICU?  おれが？今から？

頭の中にクエスチョンマークが浮かびましたが、意識を保つのが限界に達し、また深い眠りに落ちて行くの
でした。