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生きることに前向きに取り組んでいく

四か月ほど投稿が空き、その間に人生の大きな岐路に立った。むしろ、自ら岐路に立つことを選択した。

社内の人材公募に応募し、私自身の活動拠点を大阪から東京に移した。いわゆる単身赴任。家族は大阪においたまま。これは私の希望でもある。

『大阪に居たい人』『大阪に居られれば何でもやる人』として扱われることに限界を感じていた。自分の可能性を試したいし、私の経験やスキルを最大限認めてくれ、私が必要だと思ってもらえる環境に自らを置きたかった。それが社内人材公募の理由。

一方、今は落ち着いている心不全の状態がいつ悪化するかもわからないので、家族のいる大阪にきちんと片足を残しておきたかった。主治医である国循も大阪だし。町医者に診てもらう選択肢もあったが、国循が主治医であるという事実は結構強い。

私が勤める会社はリモートワークも可能で、何だったら遠隔地勤務制度もある。元気な今のうちに本社のある東京でしっかりと成果を残して名を売り、体調を崩して遠隔地勤務を選ばざるをえなくなったときにも私の強みを発揮できる業務にアサインしてもらえるようにしておきたい、というのが本心。

居て当たり前、できて当たり前の状態に疲れてしまったので。必要とされている場で存分に力を発揮しておきたい。四十代サラリーマンの悪あがき。

異動して一月が経ち、異動先の上長からは『これは何かの縁だね』『足りなかったピースがカチッとはまった』と言ってもらえている。期待通りの成果が出せるかまさに正念場なので、プレッシャーをうまくそらしつつ成果に繋げていきたい。

とはいえ、家族と離れて一人暮らしというのは寂しいもので。色々と考えてしまうのだが、いくつか発見があったのでここで皆様に共有しておく。

まず、いつもヒマだヒマだ、休みの日は家族で過ごしたい、何かしたいと言って家族を振り回していた笑のは私の我儘だったのかも。一人で生活していて思うのは、家族で共同生活してようが、単身で住もうが、結局は毎日の時間の過ごし方の主導権は自分にあるのだ。週末の予定を何も提案してこない家族にモヤモヤしていたが、一人でいても特にすることがない。いや、有意義に感じられる『すること』がないんだな。テレビ観て、スマホ観て、ゲームして1日を過ごすとものすごい自責の念に駆られる。一人でもやりたいことがないのだから、そこを家族に甘えて穴埋めをお願いしてたのだなと反省。

強制的に行事に参加させられるのは苦痛だけど、いざ何の予定もなく、仕事以外の外部との繋がりもなくなってしまうとかなり心細い。どこに行っても何をしても一人、という事実がなかなかに刺さる。人付き合いは程度の問題であり、自分のやりたいことだけを24hひたすらやり続けるというのもしんどい。息切れしちゃう。

他にも、食べたいものがたくさんあったはずなのに、一人で生活していると準備や片付けの面倒さが勝ってしまって自炊しなくなる。米や麺類みたいな主食は用意するけど、おかず類は買ってきた惣菜とかになりがち。料理って誰かに食べてもらいたい、味を共感してもらいたいものなんだな。しかも減塩考慮するとそんなに選択肢はない。同じようなものをローテーションで食べている。

単身赴任だから自宅リビングとビデオ通話を常時接続しておけば寂しくないのではとも考えた。初めの頃に何度か接続したけど、繋いだところで会話がスタートするでもなく、テレビやスマホ、パソコンを触るそれぞれの家族の様子が見えるだけ。時々映り込むネコを撫でてやれない不満感が募るだけなので、この施策は取りやめてしまった。却ってそこに居ないもどかしさが募る。もっと子供が小さいと、毎晩一緒に晩ご飯を食べる的な使い方もあったのかもしれないが、少なくとも今のところは父親/夫がいないことに不自由さも寂しさも感じていないようだった。それはそれで悔しい。

単身赴任を自ら選んだので期限などないのだが、定年まで単身赴任を続けるつもりもなく。先に紹介した遠隔地勤務制度にうまくのっかりたいと思うし、短期的にはちょいちょい大阪の自宅に帰り、週末だけでなく月の1/3くらいは大阪からリモートワークしていく。それって単身赴任なの?単身赴任する必要あったの?みたいな話も出てくるが、離れて暮らしてみることで見えなかったものが見えてくるかもしれないので、それはそれでよいのだ。多少の支出は増えるかもしれないけど、合理的な『二拠点生活』の形でもある。

定期的に東京と大阪を行き来しているとどっちが自分の穴倉なのかわからず頭が混乱してくるのだけど、家族と過ごす大阪の生活、単身赴任で仕事に邁進する東京の生活、をうまく組み合わせていくことが私なりの『太い人生』の生き方なのではないか、と感じる今日この頃である。

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かずさん@減塩生活中
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