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ときどき、誰かに作ってもらったごはんが無性に食べたくなる時がある
単身赴任生活をしていて時々感じること。誰かにごはんを作ってもらえるってすごく幸せなこと。美味しいかどうかはあまり関係なく、自分のために用意してくれたごはんを食べられるのは幸せなこと。
学生時代一人暮らしをしていたのもあり、自炊は全く苦じゃない。手際よく1人分のごはんをぱぱっと用意できる。食べることも作ることも好きなので、スーパーに行って目についた旬の食材を買ってありあわせの食事を作る。今は減塩を考慮するので多少レパートリーは減ってしまうけど、一人だと遠慮なく減塩側に倒せるので減塩生活は捗る。
それでも、ときどき人恋しくなるのか、誰かに用意してもらったごはんを食べたくなる。自宅と職場を往復する毎日で、こちらに知り合いもいない。プライベートなつながりでごはんを作ってくれる人はいないのだが、そういうときはお店で食べるようにしている。私はお金を払うお客さんの立場、向こうはお金のために料理を提供する立場ではある。お金を介した関係ではあるが、美味しく食べてほしいと考えていると思うし、私も美味しくいただきたいと考えている。win-winである。
減塩生活は意識しているものの、こういうときは好きなものを食べるようにしている。たまの外食だから、自分が心から満足いくお店に行きたい。塩分摂取量を減らしているので、ある意味「減塩貯金」を食いつぶすわけだからそうそう無駄遣いはできないよね。
今のところお気に入りなのは比較的通いやすいところにあるインド料理屋さん。ここのところビリヤニブームがやってきたが、ハズレのお店は日本のコメをカレーソースで炒めた、やたらと油っぽいカレーチャーハンを出してくる。このお店はバスマティライスを使っているし、ホールスパイスも上手に使っている。食べるごとにごはんの中に埋められた具材が発掘されるような驚きを込めたビリヤニなのだ。ビリヤニはお祭りのときのご馳走の位置づけらしく、そんなワクワク感が伝わってくる一品。
辛口でお願いしたら程よい辛さにもかかわらず吹き出してくる汗。ヨーグルトソース(ライタ)をかけながら食べきったあと、よく冷えたラッシーを流し込んで爽やかな気持ちになる。レジでお金を払うとき、店員さんが「辛くなかったですか?」と声をかけてくれる。ちょっとした心の交流もできる素敵なお店だった。
またこのお店に来るために、コツコツと減塩生活を続けていこう。誰かが作ってくれたごはんってどうして美味しいんだろうね。
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