コツコツと努力して実績を積み上げていくのが性に合っている
あまり多くはないのだけど、資産の一部を個別株で保有している。決算の内容はさほど悪くなかった(と思う)のだけど、一気に20%くらい株価が下がった。含み益10%だったのが、含み損10%に転落。この含み益が心の余裕につながっていたところもあり、なかなか厳しい状況に陥ってしまった。
とはいえ今現金化して損を確定する必要もなく、いずれまた株価が回復するまで塩漬けにするだけなのだけども。香港に行く旅費くらいは軽々と吹き飛んでしまった。早く現金化しておけばよかった。株は売り時が一番難しい。
個別株を選定するにあたり、それなりに調べ物をする。情報の精度を上げて利益があがる確率を高めるのだけど、株価というのは所詮アンコントローラブルなので、自分が関与できないところで一喜一憂させられてしまう。これが原因で日々の他のことにも暗い影を落とすこともある。最近ついてないなー、みたいにネガティブ感情が生まれやすい。
性格にもよるのだろうけど、少なくとも私にはやったらやった分だけ成果が積み上がっていく時間の使い方の方が性に合っている。外国語が喋れるようになった、点数がアップした、試験に合格した。そうして自分の努力が成果として可視化できることに取り組んだ方が毎日が明るくなる。
大きな病気を抱えたことでやれることには制約がでてしまったが、大きな成果を狙うためではなく、自分の精神衛生上、コツコツと集中してやれて成果が形になっていく何かに取り組むことにしよう。
で、それって何だろう。
ちょっと前であればプログラムを書いてインターネット上にサービスを用意してみたり、ブログを執筆していくのも楽しかった。今はなかなかPVが伸びないのでモチベーションも湧きにくい。かたや、一人でできる「工作」「盆栽」「家庭菜園」みたいなものもあるけど、それに取り組んで何が起きるんだ、という疑念からどうしても抜け出せないので私には向かないみたいだ。
いま、頭にあるのは執筆活動。何かの形で書籍を残したい。Kindleみたいな電子書籍でも全然問題ない。コツコツ書く、全体をチェックする。表紙を作ってSNSを活用してマーケティングする。自分でも一連の流れを経験して知見を得たい。
テーマも大体決まったので数ページ書き始めてみたのだけど、どうも文章がしっくりこない。読み返すと全然ダメで、何度も書き直したくなる。作家が紙の原稿用紙をクチャクチャっと丸めてポイってする気持ち、すごく良くわかる。そのうち文体も固まってきてペースも掴めてくるのだろうけども。
年齢的にも、健康的にも、私にはありあまる時間が残されている訳ではない。刹那的に消費するのではなく、成果がどうあれ、あとで納得できる時間の使い方をしていこう。そのためには「コツコツ」だ。