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子どもに読解力をつけたいのなら、社会と理科の教科書の音読を。

「学校で本を借りているから本は読んでいる、なのに、国語の成績が思わしくない」ってお子さん、おられませんか?

本を読んでいるから大丈夫ってわけではないんです。

社会の教科書を読んだり、理科の教科書のコラムの部分を読んだりするのが苦痛じゃないお子さんは問題ないですが、そういうちょっと難しい内容は読む気にならないお子さんは、要注意。

試しに社会の教科書の本文でないキーワードのところ(本文の回りにキーワードとして用語が説明されている部分)や、理科のコラムを音読させてみてください。

そこを親が声をかける前から楽しんで読んでいたお子さんは、自分で楽しんで勉強を進めていけるタイプで、本当に字が好きな人。知的好奇心が溢れているタイプ。

そうじゃないお子さんは、国語の音読の宿題の時にそれもやっておいた方がいいです。

社会と理科は、新しい用語がいっぱい出てきます。

その言葉の意味を知っているかどうかという部分がとても大きいです。

本が好きなのに国語の成績が…とか、社会の成績が…っていうお子さんは、楽しむ読書しかしていない可能性があります。

うちも、次男はそのタイプなので、強制的にあれこれ音読させています。

ここは、強制的にやらせておいた方がいいです。

何を読ませたらいいのか分からないという親御さんは、先程書いた社会と理科の教科書の音読でいいのです。

毎日毎日、コラムや用語の解説の部分を1日5分でも続けてみてください。

絶対に変わってきます。

基礎力は、絶対にだいじ。

そして、絶対に辞めてほしいのは、お子さんが好きで読んでいる本のダメだしをすること。

好きで読んでいる本は好きで読んでいる本でいいのです。

その子が楽しんで選んできていることそのものが素晴らしいのだから。

お子さんの現状をよく観察して、「好き」を大切に伸ばしつつ、補強っていうふうにとらえてもらえるといいなぁと思います。

教科書以外のお勧めは、伝記、図鑑の説明の部分、子ども向けの新書、子ども新聞、参考書など。

親が読んでほしいな、と思うけれど子どもが自ら手に取りそうにない本を1日5分とか10分とか時間を決めて音読させるといいですよ。毎日やってると、必ず終わりがきます。1冊読み終えた時の達成感は、子どもの自信にも繋がります。

No.83


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