9月30日、夜。無事退院。
10月12日に亡くなった父の看とり、母を支えた1ヶ月の記録です。
無事、私、実家に着いた。介護が始まる。
5時頃、父が帰宅。
治療が入り、予定の2時よりずいぶん遅くなった。
早くに滋賀に着いたので、大津で買い物。
緊急事態宣言が開けてからしようと思ってできていなかった子ども達の散髪などを済ます。
実家に着くと、いとこ達が次々に集結。
子ども達が遊んで待っていると、父が帰宅。
少し持ち直したとは聞いていたけれど、しゃべるしゃべる。
私たち兄弟、配偶者、孫が全員集合し、大喜び。
病院がつらかった話、あの世?妄想?の話など、延々と話している。
1週間なのに、1ヶ月入院していたと言う。それくらい長くてつらかったんだろう。
タバコも吸うと言う。
甥っ子が、「病気になってて体が悪いのに、どうして、タバコなんて体に悪いものを吸うの?」と聞いてくる。
「人にはね、体に悪いと分かっててもしたいことがあるんだよ。」と、伝える。分かったかどうかは知らない。
また、みんなが帰った後、トイレにひとりで行くといってなんとか行こうとする。点滴と他にも管があるので、ひとりでは行けない。看護師の妹が用事ででかけていたので、「帰ってくるまで待って。」と言うも、聞き入れず。
仕方なく母と二人で介助、のようなことをした。
手伝おうとすると怒るし、すごいねと言うと、当たり前と怒るから面倒くさい。
でも、できることはしたい。人間の尊厳なんだな。
病人扱いは嫌みたいだ。
時間がかかるので、ぼぉっと付き合う。
妹と母と3人で晩御飯を食べていると、今度は「ビールを飲もう。」と言う。
食卓に来て、少し飲んで、ご機嫌。
そりゃ、家に帰ってきたいよね。
帰ってきて良かったよね。
床につくとき、「明日は風呂に入ろうか。」と言っていたんだって。
そんな1日になるといいね。
今日1日、みんなが集えたことに感謝。父が楽しそうだったことに感謝。
明日は、どんな1日なんだろう。