「元気」の意味を知ってビックリしました
日本語って本当にスゴイ、と思います。
世界でも珍しい表意文字で、文字そのものにいろいろな意味を持たせることができます。
漢和辞典、ってのがあります。
最近、漢和辞典なんてひかないですよね。
意味の分からない言葉があればググれば一瞬でわかりますから。
でも、漢和辞典をひくと、その漢字や熟語の持つ深い意味を知って
びっくりすることが多いです。
例えば、「元氣」
アントニオ猪木が「元気ですかーーーっ!!!」
と叫ぶ、あれですね。
この元気、どんな意味だと思いますか?
僕は、「健康で勢いのよいこと」
だと思っていました。
もちろん間違えではないんですが、漢和辞典によると、
この意味は3番目。
一番目の意味は、
「万物を生み育てる気。天地の気。玄気」
となっています。
広辞苑でも、一番目に
「天地間に広がり、万物生成の根本となる精気。」
となっています。
つまり、「元気」とはまさに僕たちが生きていくための基本となるエネルギーであり、「氣」だということが説明されているんです。
光氣道で「氣」の大切さを言っています。
これは、僕たちが創造して言ってるのではなくて、もともと日本人の考えの大本にあったものだということがわかります。
ちなみに、2番めの意味は
「心身の活動の、根本の気力」(漢和辞典)
「活動のみなもととなる気力」(広辞苑)
となってます。
活動の源は、元気という気力だ、と明言されているんです。
日本は太平洋戦争終戦後、アメリカの占領政策により、戦前の日本教育を根本から否定されました。
たぶん、それまでの日本人が当たり前に持っていた言葉に対する意識をないものにされてしまっていたんだと思います。
物質優先主義になり、精神世界を軽んじた教育によって、僕たちはアメリカナイズされてきていました。
でも、20世紀の物質優先文明の行き詰まりが表面化しているのが今、だと思います。
コロナで中断してしまいましたが、2000年代に入り、欧米から精神の充実を目指した訪日客が急増していました。
京都、奈良といった観光地だけではなく、日光や奥飛騨に「Satori」と求めて来日した多くの若者に出会いました。
その後コロナになり、日本全体が落ち込んでいるように見えます。
でも、いまこそ「元氣」の意味を改めて認識し、氣を充実させるようにしていきたいものです。
※文中、「気」と「氣」を使い分けてます。
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