第十章 心理的強健法総説

以上述べてきたことにより、
我々の身体は精神に支配されている
ことが徹底的に理解できただろう。

そして強健なる精神の持ち主は
平常健康にして病気等にはかからない真理や

また病弱者でも
強健なる精神の持ち主になれば
自然と身体も強健になるものである
真理が充分が理解できたはずである。

 

そこで
この精神を強健にするにはどうすればよいか
というと、
まず次の5項目を守ることである。

 

1.自己を信仰すること

2.絶対に依頼心は持たぬこと

3.絶対に不正不善の心を持たぬこと

4.絶対に不正不善の行為をせぬこと

5.過去の邪悪は懺悔改心して至正至善に努力すること。

 

これを遵守すれば
偉大なる精神力を
遺憾なく発揮することができるのである。

もちろん、
第一項目の自己を信仰することができるものは
2,3,4,5の各項目は
自然に敢行されてしまうのである。

 

要するに
万物の霊長なる自己を悟って
この偉大なる自己を
信仰すればよいのである。

 

すでに説明した通り
神(大自然)は
我々の生命を守護すべき
万遺遺憾なき霊妙なる能力を
我々に授けてくれたのである。

 

そして
我々を守護してくれている神は
我々の身体におって
祈らずとも願わずとも
間断なく我々を守護してくれているのである
ことはよくわかっているはずであるが、
この自己に存する
自己の守護神を
信頼すべきである=信仰すべき
である。

 

自己以外の神や仏に頼って
自己の幸福を求めんとする行為は
自己の守護神をないがしろにしている
迷信であり誤信である。
自己の守護神にすまないのである。

 

「天は自ら助くるものを助く」

とは、
よく言い尽くしてある格言である。
よくよく吟味すべきである。

「天は自ら助くものを助く」

「天は自ら助けざるものは助けず」

すなわち

「天は他に助けを求めるものは助けず」

であるのである。

それ故に

「自己を助けるものは自己である」

「自己を救うものは自己である」

のである。

 

故に自己を悟って自己を信仰すべきであるのである。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?