循環機能に及ぼす精神作用

驚愕や憤怒や恐怖や
その他精神的に非常なる事件にあうと、
動悸がしたり脈拍が乱調になったり
顔色が蒼くなったり
又は紅くなったりする事は
誰でも識っていることであるが
これなどは
精神が循環機能に作用
する結果である。


このように、
循環機能は精神に支配されている
のである。

故に、単なる精神的原因のために
赤面癖で悩んでいる者もあり、
また精神的原因によって
心臓病になっている者も
たくさんあるし、
激しい動悸のために
動くことさえできぬ者も
たくさんあるのである。

なおまた、
血圧の高い者のなかにも、
血圧の低いもののなかにも、
単なる精神的原因によって
病んでいる人もたくさんいるのである。

その他の循環器系の病においても
精神的原因によって
その病にかかっている者が
たくさんいるのである。

このように
精神は偉大なる力をもって
循環機能に作用するものであるから、
赤面癖や心臓病や
血管硬化症や血圧の病気や
その他循環器に関する諸病を
精神方面から治療する事が
如何に合理的の方法であるかを
悟らねばならないのである。

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