無努力の願望達成
セルフ1、セルフ2、そしてセルフ3
あなたの現実は
意識の95%を占める「潜在意識」
が作り上げている。
このことは、あちこちで言われているので
ご存知かと思います。
顕在意思は意識の5%しか、ない
そして、潜在意識の外側には広大な
ハイヤーセルフ=超意識がある
というのが意識の構造になっています。
量子氣光メソッドでは、この3種類の意識を
次のように呼んでいます。
顕在意思=セルフ1
潜在意識=セルフ2
超意識 =セルフ3
Myself(私自身)のセルフです。
このように呼ぶことで、
それぞれの関係性がわかりやすくなり
理解がしやすくなります。
特に潜在意識と潜在能力は異なるのですが、
同じ「潜在」という言葉なので
わかりにくくなっています。
そので、潜在能力の発揮を妨げるのが
潜在意識なのですが、
これでは?ですよね。
そこで、セルフ1.2.3という形で表示しています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
「セルフ1、セルフ2」
の概念は、W.T.ガルウェイ氏の
インナーゲームの理論からお借りしています。
インナーゲームはスポーツ分野において
自己の最大能力の発揮を邪魔しているのは
自我であるセルフ1である。
無意識領域のセルフ2が力を発揮すれば
そのプレイヤーの最大能力が発揮される
というものです。
当時テニスをしていた僕は、
このインナーゲーム理論に
とても大きな影響を受けました。
それが、僕が意識の構造と無意識領域の操作に
興味を持つきっかけとなりました。
インナーゲームについては文末で書きますが、
セルフを1と2に分けるだけでは、
無意識領域の説明ができないので、
僕はセルフ2と3を分けてお伝えしています。
インナーゲーム理論でいうと、
プレイヤーの自我(セルフ1と2)が消え
ゾーンの状態に入ると
セルフ3の潜在能力が最大限に発揮されます。
当然、スポーツだけではありません。
心身の不調を解消する、
願いを現実として引き寄せる。
これらも、能力の発揮を阻害する
セルフ2、潜在意識を書き換える、
リプログラミングすることで
実現していきます。
セルフ1で意識して、
セルフ2のプログラムを書き換え
セルフ3の力を最大限に発揮する、
それが無努力であなたの願いを現実にする方法なのです。
インナーゲーム
インナーゲーム理論は、1970年代に
W.T.ガルウェイ(Timothy Gallwey)が
提唱したパフォーマンス向上や自己成長の
ための心理的アプローチであり、その核心は、
内的な対話を適切に制御し、心の中の
自己対話や葛藤を解消することで、
自然なパフォーマンスを発揮できるように
する点にあります。
この理論は、スポーツやビジネス、教育、
自己啓発など、多様な分野に応用されてきました。
ガルウェイの理論は、単に技術やスキルを
磨くことだけでなく、心の中の自己対話、
特に「セルフ1」(論理的で批判的な声)と
「セルフ2」(自然で直感的な自分)の関係を
調整することがパフォーマンスに大きな
影響を与えるとしています。
彼は「集中力」「リラックス」といった
精神的な要素が、競技やビジネス、日常生活に
おける成功に重要であると強調しています。
ガルウェイの『インナーゲーム』の概念は、
スポーツを超えてビジネス、教育、
自己啓発の分野にも応用されており、
心の中の葛藤を解消し、自己成長を促すための
有効な方法論として知られています。
背景と基本概念
ガルウェイは、最初の著作
『インナーゲーム・オブ・テニス』
(The Inner Game of Tennis)を通じて、
彼自身のテニス指導経験から
得た洞察を基に、テニスプレイヤーが直面する最大の敵は、
相手選手ではなく、自己の内にある心の葛藤だと述べました。
彼は、選手たちが技術的なミスをする原因として、
内なる声(セルフ1)による過度な自己批判や焦り、不安が
パフォーマンスに悪影響を及ぼすことを発見しました。
インナーゲーム理論では、心の中に存在する
2つの自己、「セルフ1」と「セルフ1」が
主要な役割を果たします。
セルフ1(Self 1)
「セルフ1」は、論理的で批判的な部分を指します。
この自己は、常に指示やアドバイスを与え、正確さや
完璧さを追求しますが、その結果、プレッシャーや
緊張感が高まり、パフォーマンスが低下することがあります。
「もっとよくできるはず」「失敗したらどうしよう」といった
思考がセルフ1の特徴です。
セルフ2(Self 2)
「セルフ2」は、直感的で自然な部分を表します。
セルフ2は、すでに必要なスキルや知識を持っており、
リラックスして自然に動くことで最良の結果を生み出す
ことができます。
ガルウェイは、セルフ2を信頼し、セルフ1の過剰な干渉を
抑えることが重要だと考えました。
インナーゲームの原則
ガルウェイのインナーゲーム理論は、以下のような原則に基づいています。
パフォーマンス = ポテンシャル - 介入
ガルウェイの基本的な公式は、
「パフォーマンス = ポテンシャル - 介入」です。
つまり、個人が本来持つポテンシャル(潜在能力)から、
セルフ1の過度な干渉や介入(内的対話や自己批判)が引き算され、
最終的なパフォーマンスが決まるという考えです。
セルフ1がセルフ2の自然な流れを邪魔すると、
パフォーマンスが低下するのです。
意識的な集中と観察
インナーゲーム理論では、
セルフ1による過度な分析や指示を避け、
意識的な集中と観察を通じて状況を客観的に捉えることが
推奨されています。
たとえば、テニスのプレイヤーがボールを打つ際、
セルフ1が「正確にスイングしなければならない」と
指示するのではなく、ただ「ボールの軌道やスピードに集中する」
ことが重要です。
観察することで、自然な反応が引き出され、
パフォーマンスが向上します。
過程に焦点を当てる
結果にこだわるよりも、過程そのものに集中することが
インナーゲームの中心的なアプローチです。
テニスの例では、試合に勝つことだけを目的とするのではなく、
試合中の一球一球に対して完全に集中し、
過程を楽しむことが大切です。
このアプローチは、他のスポーツやビジネス、日常生活でも有効です。
失敗を受け入れる
ガルウェイは、失敗を避けるのではなく、
それを学びの機会として受け入れることが
重要だと述べています。
失敗は成長の一部であり、
セルフ1が失敗に対して過度に批判的になることを
避けることが大切です。
失敗を認識し、それを通じてセルフ2の感覚を磨くことで、
次第に改善が生まれるとされています。
無努力の達成
インナーゲーム理論のもう一つの重要な要素は
「無努力の達成」(Effortless Achievement)です。
セルフ1が過剰に関与することで努力が強調され、かえって自然な流れが
阻害されることがあります。
これを回避するために、ガルウェイはリラックスし、
セルフ2を信頼して自然な動きに
任せることが必要だと説いています。
無理に努力するよりも、体と心が一体となり、
自然に動くことで最良の結果が得られます。
インナーゲームの応用
ガルウェイのインナーゲーム理論は、スポーツだけでなく、
多くの分野に応用されています。
たとえば、ビジネスにおいては、リーダーシップや
チームのパフォーマンス向上、ストレス管理に役立つとされています。
特に、過剰な自己批判や緊張感を和らげることで、
個人やチームが持つ潜在能力を最大限に引き出すことが
できるとされています。
ビジネスでの応用
ビジネスの場では、リーダーやマネージャーが部下に対して
過度に指示を出す代わりに、彼らが持つ潜在能力を引き出すための
サポートに徹することが求められます。
セルフ1の干渉を減らし、セルフ1が自然に能力を発揮できるようにすることが、
より効果的なチーム作りにつながるとガルウェイは述べています。
教育での応用
教育の場においても、インナーゲームの原則は有効です。
生徒が新しいスキルや知識を学ぶ際、教師が過度に介入したり、
結果を強調することで、生徒は緊張し、セルフ1が活発化してしまいます。
これにより、学習プロセスが阻害されることがあります。
インナーゲームのアプローチを取り入れることで、
生徒は自らのペースで学び、
セルフ2の力を引き出すことが
できるようになります。
自己成長や自己啓発での応用
インナーゲーム理論は、個人の自己成長や
自己啓発のための強力なツールでもあります。
日常生活におけるストレス管理や目標達成、
対人関係においても、セルフ1の過剰な介入を抑え、
セルフ1を信頼して自然に行動することで、
より良い結果を得ることができます。
結論
W.T.ガルウェイのインナーゲーム理論は、
内なる自己との対話を調整し、過剰な自己批判や
緊張感を和らげることで、自然なパフォーマンスを
引き出す方法を提案しています。
スポーツやビジネス、教育、日常生活において、
セルフ1の干渉を減らし、
セルフ2の自然な力を信頼することが、
成功と成長の鍵となります。
この理論は、シンプルでありながら深い洞察を提供しており、
多くの人々が自らの潜在能力を引き出すための
手助けとなっています。