宇宙の大精神(4)

なお癖ばかりではなく、
病気も潜在観念によって製造
している者が多いものである。


病人の心理を解剖してみると、
ほとんど悪観念が潜んでいて
これが内意識に作用して
そのために生理的機能を妨害して
病を増々悪化したり
また治らなくしたりしているのである。


慢性病者達は皆こうなのである。
ところが
多くの病人がその悪い観念をそのままにしておいて
そして、薬を飲んだり病院へいったり
其他種々の療法を講じているのであるから
病は治らないのである。

「病を製造した観念」
やまたは
「病を悪化しつつある観念」

「病を治らなくしている観念」
が潜んでいる場合は
先ずこれを除去しなければ
如何なる療法を施しても
その病は治らないものである。

故に病を治すには
斯くの如き
「悪観念を除き」そして
「必ず治る信念」
を作ることが一番重要な事である。

このようにする時は
大自然に授けられたる自然療能が
猛烈に作用するから
当然の結果として治るのである。


そこで
そうした悪観念を除去する方法であるが、
潜在観念は
普通の意思や理性の力では
自由にならないものであるが、
本会で教える方法によれば
その悪観念を
自分のも他人もの
根本的に除去して
そして完全なる観念を作ることができるのである。

 
某病院の令嬢(21歳)は心臓病のために
学校を1年間も休学していた。
其の弟(16歳)も同病で
運動は一切できなかった。
勿論大医家の子のことであるから
あらゆる方法を講じたことは
特記に及ばないことである。

しかし益々悪化するとて
非常な心配をなし母親は
二人の子をつれてわざわざ東京から本会に来たのである。

会長が種々問いただしてみると、
彼らの兄が心臓病で死んだとのことであった。

彼の妹弟等は
心臓病で死んだ兄を胸中に描写して
一時も忘れられなかったろう、
そして「自分も心臓病になりはすまいか」
という想像を絶えず抱いていたのであろう、

こうした想像はやがて
「その病を製造する潜在観念」
を作ってしまったのである。

この観念が
心身に作用したから
心臓が悪くなったのである。
すなわち無意識の中に
心臓病を製造してしまったのである。

かくして
「疫病製造元なる潜在観念」
をそのままに置いて、
薬を飲んだり其他百万手を尽くしたり
神仏に祈ったりしていたのである。
これではどんな大医家の子供でも治るはずがないのである。

会長が法術を応用して
「彼の疫病製造元なる潜在観念」
を除去して
「必治観念」
を作ってやったのである。

かくして彼女は2回、
その弟は3回の施術で全治して、
一年間も休学していた彼女は早々登校し、
めでたく学校を卒業した、
弟も猛烈な運動をしても何でもないと
喜んで度々礼状をくれたのである。
 
大概の慢性病人は右の如くに
無意識に自ら病を製造して、
そして自ら病を進行させ
かつまたその病を自ら治らなくしているものである。

本会で教える自己治病法はすなわち、
この潜在している悪観念を自分で除去しそして
「必治観念」を作り
そして自分の力で根本的に治す方法である。

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