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2021年→2022年へ

季節感のない真夏の国で年の瀬を感じる事もなく通常通りに過ごしていますが、2021年も残すところ数時間を切りましたのでまず簡単に今年を振り返ってみる事にします。

2021年振り返り

まず仕事の面では再びシンガポールに戻り、テクニカルダイレクターという新しい仕事にチャレンジした1年でした。

コロナ禍という事もあり、来星までに時間がかかりリーグ開幕後の4月に合流する形になりました。それまではリモートでのMTG参加やゲーム観戦をしながら活動に参加するという状態でした。

プレシーズンからシーズン中にかけては、クラブのフットボール全体に関する部分への取り組みとしてゲームモデルの構築、落とし込み、TRやゲームからコーチングスタッフへのフィードバック、選手個人へのIDPの作成とサポートと月1回のフィードバックなどが主な仕事でした。

残念ながらリーグ2位という非常に悔しい結果で終わってしまいました。

個人的にもシーズン途中合流、そして外側からチームをサポートする仕事の難しさを強く感じたシーズンでした。この難しさについては、これまでも頭では理解していましたが、外からあるいは途中からでは変えられるものと変えられないものがある事を改めて痛感しました。

その結果と反省を踏まえて大きな危機感を感じながらシーズンオフには2022シーズンに向けてのチームの改革、本来あるべき姿、クラブが描く将来像に近づけるためのチーム編成と選手選考(特に明確なヴィジョンと強い覚悟を持ったギラギラした人間の集団にする事)を主な仕事として進めてきました。
来季は監督もやる事が決まっていたため選手との話もスムーズに進める事が出来たという利点もありましたが、例年よりもシーズン開幕が早くなりそうな事や入国に時間がかかる事もあり、決断してもらう動くタイミングも例年よりも早く、なかなか大変な作業でした。
一番大変だった事は、まだまだコロナ禍で隔離などの問題があるため日本へ帰国せずにリモートですべてを行わなければならなかったという点です。
日本に在住するスカウトと情報交換しながら進めていきましたが、実際自分でその選手の映像でプレーの特徴や性格など確かめた上でオンライン上で選手にオファーを出して交渉をし、想いを伝えていくのは簡単な事ではありませんでした。

そういう状況の中で獲得したい選手の周りのサッカー関係者や選手たちが色々な情報を私に提供してくれたり、選手の決断の後押しをしてくれた事が非常に大きかったと思いますし、私にとって本当にありがたい事でした。

またOA枠についても素晴らしいキャリアを持つ李忠成選手に加入してもらう事ができました。これについては本当にクラブ、李忠成選手、関係者の皆さんに感謝しかありません。

李忠成選手のプレーヤーとしてのピッチ上での活躍を期待する事はもちろんですが、多くの若い選手たちが彼から人として学ぶ事は非常に大きなものがあると思っています。

実際2017-2018に監督をした時には同じくOA枠で野澤洋輔(現アルビレックス新潟営業部)という選手としても人として素晴らしいお手本がいました。彼の影響を受けて大きく成長して選手達が今もいろんなチーム、場所で活躍してくれています。今回もそういった部分でも期待してます。

本当に強い覚悟を持って決断し、我々のクラブを選んでくれたすべての選手の皆さんとご理解と後押しをして頂いたご家族の皆さま、ご協力頂いたチーム関係者の皆さま、サッカー関係者の皆さまには改めて心より感謝申し上げます。

ぜひ2022シーズン、新たな歴史を刻んでいくクラブ、チームの成長過程とすべての選手達のチャレンジと成長を見守って頂き、日本からも応援して頂ければと思います。


またプライベートでは本を出版させて頂きました。

おかげさまでコーチという職業を30年以上、続けさせて頂いています。

その中で様々なカテゴリー、環境でいろんな選手たちと出会い、多くの失敗を重ねながら選手たちから学ばせてもらった経験を世に出す事で何か役に立てることもあるのではないかという事で出版に至りました。

改めて出版にご協力頂いたライターの加部さん、竹書房の柴田さん、インタビューを受けてくれた白崎選手(来季清水エスパルス)、サンフレッチェ広島ユースの高田監督には特に感謝申し上げます。

おかげさまで反響もあり、いろいろな感想やご意見、質問なども頂きながら私自身も改めて考えさせられるところもあり、再度勉強させてもらっているところです。

お買い求め頂いた皆様には改めて御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

自分自身の歴史を振り返る良い機会にもなりましたし、こうした過去の振り返りと反省を繰り返しながら、過去の自分に囚われ過ぎる事なく自分自身がアップデートし続けていけるようにしたいと思います。

また今年も新しいチャレンジをする中でいろんな事があった1年でしたが、無事に終えることが出来そうです。

改めて多くのサッカー仲間達、また新たに出会った人達に支えられ助けてもらっている事を改めて実感した1年でした。

本当に1年間ありがとうございました!

そして今後ともよろしくお願いします。


そして2022年へ向けて

また私自身も監督をさせて頂く事に決まった2022シーズンは

自分らしく

新たな気持ちで

新たな仲間たちと

また新たなチャレンジをしていきたいと思います!

シンガポールの2022シーズン開幕は2月19日(土)コミュニティシールド(日本でいうゼロックススーパーカップ)で昨年のリーグチャンピオンであり、来季ACLに出場予定のライオンシティセーラーズとの対戦が現在予定されています。

しっかりと準備をしていきたいと思います。


FOOTBALL界全体でいえばワールドカップイヤーになります。
是が非でも最終予選をクリアして頂き、本大会での日本代表の活躍を期待しています。
その中に関わりある選手が居る事も期待してます!


それでは皆さん、どうか良いお年をお迎えください!

                                                                                              KAZUAKI YOSHINAGA


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吉永一明/Kazuaki  YOSHINAGA
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