忘備録(111)『アリラン物語』第6話
忘備録(110)『アリラン物語』第5話 からの続きです。
◆この記事の内容:韓国系エステの従業員が突然蒸発。お店の経営がやばくなっていくことを書いています。
(注意)内容は18歳以上向けです。
新しい従業員を雇う
「うん。でもいいねん。あの子が財布持っていったていう証拠ないし。。」
「げっ!それヤバイな。一応、警察に届けるか?」
「もう、いいの。新しい女、雇ったから。。」
「え?なんて?」
「リリーちゃん、どっか行ってしもたし。1人雇わへんかったら、わたし1人でこのあかすり店やっていけない。この前なんか、いっぺんに4人、お客さん来てくれたんやで。」
「すごいやん。コロナの時期に。4人のお客さん、どないしたん?」
「リリーちゃんと、わたしだけやし。仕方ないから、向かいのS店のママに応援頼んだわ。」
「えっ! あのS店のママに頼んだん?この前ケンカしたばかりやんか。」
「しょーがないわ。わたしとリリーと2人だけやもん。ほんで、リリーがおらんようになったから、新しい子、1人雇たんや。」
「どんな子?若い?綺麗?韓国人?中国人?」
「男はみな同じや。絶対に『若い?綺麗?』って聞くねえ。」
「そりゃそうやろ、重要なポイントやんか。」
「なんでや!ここはあかすりの店やで。若いとか綺麗とか関係ないんや!あかすりが上手かどうかが重要や。」
「まぁ、確かにな。ほんで、その子、あかすりやってた経験あんの?」
「あるらしいで。大阪市内のスーパー銭湯であかすりの仕事、やってたって、言うてたわ。」
「ふ~ん。。その子、いつ来るん?」
「今日からや。夕方5時に布施駅に着くから、わたし、迎えにいくねん。」
「ふ~ん。。。じゃ、俺も5時までこの店で待っとくよ。」
「あんた、自分の仕事あるんと違うの?日本橋のママさんの店で撮影するんんやろ。はよ行きや。」
「ええよ、別に、あの仕事は後回しや。新しい女の子がこの店でやっていけるか確認するほうが大事や。俺のためと違うで。この店のためやで。」
「まぁええわ。今からご飯作るから、それ食べて待っとき。」
あかすりテスト
「今、何時やろ、まだ3時か。。はよ5時にならへんかな。。待ち遠しいなぁ。5時になったら、俺がその女の子、駅まで迎えに行ってあげようか?」
「行かんでいいって。あんた、女の子って言うてるけど、若くないよ。あんあと同じくらいの歳やで。おばさんやで。」
「あっ、そう。いいよ別に。俺、大阪のおばちゃん大丈夫やで。」
「大阪のおばちゃんと違うわ、韓国人や。とにかく来たら、あんたの体であかすりさせるから。上手か下手か言うてくれたらいいよ。あかすりテストや。」
「ほんまに?俺の身体であかすりやってくれるの?めっちゃ嬉しいなぁ。じゃ、俺、お金払うよ。」
「払わんでいいよ。わたしから払っておくから。。」
「おごってくれるんかいな。ラッキーや。」
「とにかく、あんたはお客さんになって、今日、雇う子がちゃんと日本語で応対できるかどうか、アカスリの最終にチップを要求しないかどうか、そのへんを確認して、わたしに報告してちょーだい。」
「了解、了解、了解!了解でェ~す!」
韓国あかすり店の売れっ子に?
まだ午後3時過ぎか。。。。その女性が午後5時に布施駅北口に着くまでの時間が待ち遠しい。。ソワソワしてきた。
実は5時までの1時間半が待ちきれなくて、ママさんのiPhoneに入っているその女性の写真を見せてもらった。
こういう写真の場合、一番綺麗に写っているのを見せるし、自分で画像加工しているのが普通。
それを差し引いても、ママさんから見せてもらったその女性の写真は、細見で、色白でエキゾチックな感じだ。ある程度歳はいってるだろうけど、決して「おばさん」ではない。
もしかすると、この店、韓国あかすり店の売れっ子になるかもしれない。。。
待ちきれなくて、気が変になりそうだ。。。
第7話につづく。。。