忘備録(117)『アリラン物語 2nd』第12話
忘備録(116)『アリラン物語』第11話|kazu10000|note からのつづきです。
◆この記事の内容:
韓国アカスリ店が再開したことを書いています。
(注意)内容は18歳以上向けです。
アリラン再開
では再スタートのお祝いだということで、お店内で食事会をすることをになった。スタッフの女性が四川出身だということで、出てきたのはおいしそうな四川料理。
但し、日本人にはチョー辛い!日本で言う四川料理は日本人向けに辛さを調整していると思います。そのスタッフ曰く、「これが本当の味」。それにしても、こんなに辛かったら、元の素材の味が飛んでしまってわかない、何を食べているのか。。
それと、料理がちゃんと見えない。部屋の照明を意図的に暗くしている。店内全体も同じく少し暗くしてある。当然である。ここは中華料理店ではない。アカスリ店内の1つの部屋で皆集まって、再スタートの食事会をしているだけ。お店を閉めているわけではないので、お客さんはいつもの通りアカスリにやってくる。
「ママ、流石にこれヤバくない?店中、匂いが充満してるで。」
「・・・・ほんまやね」
「さっきのお客さん、びっくりした顔してたで、おいしそう!って言っててたけど。」
「匂い消しのスプレー吹いてみよか」
「いや、それより少しの時間、店閉めたら?」
「この午後7時からはお客さんが多い時間。閉めるのはもったいない」
「お昼にすればよかったかな?」
「でも、あの子(四川出身のスタッフ)料理いっぱいつくるから、こんな時間になってしまって。。」
「僕入れて、3人やで、こんないっぱい食べらへんで。」
「そうや!あの子呼んで!」
「あの子って?」
「ほら、身体大きくて、色の白い日本人の子やん、あんたが前に紹介してくた子や。」
「ああ!ここの台湾人スタッフと一騎打ちした子か!あの子呼んで、大丈夫か? 」
一騎打ちは第10話の「一騎打ち」に書いています👇
日本人元スタッフ
「あの子やったら、全部食べてくれる。余ったら持って帰ってもらえばいい。あの子、一人暮らしやし、助かるやろ。」
「いいアイデアやな。」
「じゃ、あんたラインで呼んで」
「ええ!俺が呼ぶの?」
「あんたの友達やんか!」
やれやれ、こんなときだけ、あの子を呼ぶのもなあ。。なんか気の毒。それに呼んでも来るかなあ。。一騎打ちの件もあったし。。
「やや、久しぶり。元気?今、アリランで食事会やってるんやけど、来れる?四川料理ばっかりやけど。」
「ええ!アリラン再開?その食事会?いくいくいく~!」
「すぐ来れる?どのくらいかかる?」
「大丈夫、先月、アリランの近くのマンションに引っ越したの。15分以内にお店へ行けるよ。」
「げっ!すごいな。じゃ、待ってるよ。」
ライン電話を終えると、ママが、
「なんて?あの子、来るって?」
「うん、すぐ来るよ。」
「じゃ。あんたら二人でこれ全部食べて。私はもうお腹いっぱい。それに常連さんからアカスリの予約入って、今から着替えて仕事よ。」
「ええ!俺と二人で? 全部食べるのは無理や。」
そうこうするうちに、その日本人スタップがお店にやってきた。仮にケイちゃんとします。
「ケイちゃん、久しぶり。会いたかったよ。俺はケイちゃんのことを考えない日は一日もなかったよ。」
「うそばっかり。いつになった研究所に呼んでくれんの?私、ずっと待ってるんやで」
「あっ、それねえ。そんなこと、言ってたな、俺。文字入力作業、手伝うってやつやな。。あっ、髪の毛、短くしたん?」
「そうよ!気づいてくれた?変?」
「すぐわかったよ。すごくいいよ!」
ドン・キホーテのクロックス
実際、最初に目に入ったのは髪型ではなく、ケイちゃんが履いてきたドン・キホーテのクロックスだ。
これほど目立つクロックスは他にはないと思う。正確にはクロックス風。
「ドンキ好きなの?」と尋ねようとしたとき、ケイちゃんが自分のiPhoneを出した。裏にドン・キホーテのステッカーを全面に貼ってあった。
これを見た瞬間、「ドンキ好きなの?」なんてことは聞かないことにした。
「今、どっかで仕事してんの?」
「なんもしてないよ。風俗もやってない。」
「ふ~ん、もう風俗やってないの。じゃ、どうやって生活してるんや?お金は?」
「大丈夫。なんとかなんるもんよ。近いうちにネイルサロンをやろうと思って、今、習いに行ってるの。」
中国語自動翻訳アプリ
「一人で経営するの?」
「中国人の子と一緒に経営するの」
「その子、日本語出来るの?」
「ほとんどできない。」
「じゃ、コミュニケーションどうしてるの?」
「翻訳ソフトを使うの。教えてあげる。」
そう言って、僕のスマホを取ってDLしてくれた。
「これ、便利やな。中国語、知らんかっても大丈夫やな」
「めちゃ、便利やで。」
【ご注意】「voicetra」を特にお勧めしているわけではありません。世の中にはもっと便利なアプリがあるはずです。中国人の彼女らとコミュニケーションするにはこの程度で充分です。
「今日はいっぱい食べてよ。俺、もうお腹いっぱいやから。けいちゃ、全部食べてもいいよ。」
「ママさんは?」
「ママもお腹いっぱいや。さっき食べたもん。今、アカスリのお客さん来たから仕事中。」
「ふ~ん、じゃ、食べるよ」
みるみるうちに料理が無くなっていく。すごい食欲だ。
「流石に若いなあ、俺、こんな肉、肉、肉の料理。すぐお腹いっぱいになるよ。」
コンカフェ?
「ところで、この店、再スタートやけど、ママは今までとは違ったことをしたいみたい。」
「コンカフェがいいで。」
「婚活カフェか?」
「違うわ。コンセプトカフェや!」
「?????」
「外で呼び込みしてる子、いるやろ?メイドの恰好してる若い子ら。呼び込みやってるやろ。」
「ああ、そういえば最近、店の回りであの手の子ら増えたなあ」
「あれが、コンカフェへ呼び込んでる子らや。この前、あの子らとケンカしてんで。」
「え?なんで?」
「なんかうっといしいねん。見てたら腹たつねん。」
「頼むよ。もう、誰とでもケンカせんといてくれ。」
「あんな子らには負けへんで。」
「わかった、わかった。ところでコンカフェするには資金、どのくらい用意したらいいんや?」
「お金なんか、そんなに要らんよ。」
「この店の壁、ぶち壊して、真ん中に円状のスペース作って、そこに女の子らが入るんや。」
「ふんふん、ほんでお酒とか出すんやな。スナックみたいに。」
「違うわ。お酒なんか出さへんわ。ターゲットは未成年の男の子らやで。」
「???」
「カフェやで。喫茶店でサーブする子がコスプレのかわいい子の設定やんか。」
「喫茶店をするんか?」
「とにかく、未成年者が入れるようにするんよ。ほんでお金を見境なく使ってもらう。気に入った子がいたらいくらでもお金使うから。あんな子らは我慢するってできないから。」
「風俗店の部類ではないのか?それやったら申請のやり方とか知ってるで。手伝ったことあるから。」
◆忘備録(70)をご参照ください👇
「違うって、風俗店じゃないって。」
「どこかでやったことあんの?」
「友達が今、南でやってるよ。今度、連れていってあげる。」
「なんでそんなに上から目線なんやろ。。(心の中)」
弟子
そういえば、僕にには弟子がいたのだ。宅建も持っているって言ってたから、彼なら僕よりももっと色々知ってるだろう。まずは聞いてみるか。。
つづく。。。。