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伊勢志摩サミットに立つ

今、ボクは賢島に来ている。
秋の家族旅行だ。
11月12日(土)から14日(月)までの
二泊三日で三重県に足を伸ばした。

神戸から2時間半で来れるリゾート地である。
初日は、美杉リゾート日の谷温泉で体を癒した。
夜空を眺めながらの温泉は格別であった。

そして、二日目の昨日。
ボクは衝撃を受ける。

当初の予定は、伊勢神宮からのおかげ横丁。
ベタな観光ルートをチョイスしていたのだが、
生憎の雨(よく雨になるのは誰のせいだろうか?)

どこへ行こうかと迷っていたところ
「とりあえず、道の駅に言ってみよう」ってことで
道の駅“伊勢志摩“を目指した。

こじんまりとした道の駅だったが、
そこにはあらゆる観光の情報が詰まっており、
ボクたちのいくべきところを示してくれたのだ。

そう
“伊勢志摩サミット記念館 サミエール“

なんじゃここは?
おっ、安倍さんじゃないか。
えっ、入場無料だって。

“ここしかない“と心が叫んだ。

そういえば、賢島といえばかつて国際会議が行われた場所だ。

2016年5月26日から5月27日に日本の三重県志摩市阿児町神明賢島で開催された先進国首脳会議。
愛称は、伊勢志摩サミット

8都市がサミット開催候補地に立候補していたが、
日本の安倍晋三首相は2015年6月5日、
三重県志摩市の賢島を開催地に選定したと発表した。

警備面が開催決定の決め手だったと当時のニュースで読んだ記憶がある。

宿泊地が近くであることから早速車を走らせる。
途中のイオンで酒とお菓子などを調達し
いざサミエールへ。
到着して驚いた。

駅の構内にあるやないかい!

そう。サミエールは
近鉄電車賢島駅構内待合室二階に設置された
メモリアル施設だったのだ。
(えっ。まじ?しょぼ。)
と思ってしまった自分が少し恥ずかしかったが、
中に入って驚いた。

コンセプトになっていた
“レガシーを残す“との思いがぎゅーっと詰まった
サミエールは
最高の場所であると感じたのだ。

出迎えてくれたのは
各国首相の原寸大 記念パネル。
当然、私も九人目の首相としてその場に立ち
手をあげてプレスに応える。
(娘も一緒に参加した。)

サミット開催までに取り組まれた経緯や
開催地としての思いなどがぎゅーっと詰まったこの
サミエールはまさに、レガシーそのものだと感じた。

今は亡き安倍晋三氏の署名。
めちゃくちゃ達筆でかっこいい!
思わず写真におさめた。

興奮冷めやらぬうちにホテルへと
目的地を設定すると
「ここから3分だと!」
(マヂカ!)

驚いて車を走らせる。
そう。ホテルの名は
賢島宝生苑
その外観に家族全員が度肝のを抜かれた。

「セレブやんけ!」
着いてみてわかったことだが、
ここは議長国として安倍晋三氏が宿泊した場所であり、
議長声明を発した場所でもあったのだ。

弱アルカリ性のヌルッとした柔らかい温泉に包まれて
ボクは賢島を眺めながら
当時の様子を思い出していた。

ここに世界が注目し、
ここから世界に打って出た。
三重県の想いが伝わってきた。

旅は予定通りに進まない。
けれど、そこから出会う偶然によって
より面白い発見が見つかることも
また旅の醍醐味なのかもしれない。

ますます旅が楽しくなってきた。
最終日は鈴鹿サーキットへ
アクセルを踏み込む。

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