#1-2 カタツムリの過ごす時間
本日は7月3日です。
7月の10%が終了しました。今年で27歳なのだけれど、時間がすぎていくのがとてつもなく早い。あの頃に祖母がいってた「時間が過ぎるのが早くなる理論」は間違いではなかった。これからの人生はもっと早くなる。何に時間を使おうか。終わりこそ人生を濃ゆくしてくれる。人生の締切はとても大事だ。
時間感覚で有名なのはジャネーの法則ですね。
1歳の時に感じた1年を1/1とすると2歳の時は1/2で2倍早くなり、10歳の時は10倍早くなり、26歳の時は30倍ほど早く感じるようになる。法則なのかはわからないけれど納得の体感値ですよね。
同じ種族ホモ・サピエンスでも年齢によってだいぶ時間の感じ方は違うのですが、カタツムリはどうだろうか。見るからに遅いあいつ。どんな時間感覚で生きているのか。あいつは本当にノロマなのか?という疑問。
時間分解能について
世界がどのように見えているかを調べるためには時間分解能を考える必要があります。
時間分解能とは装置や機器がどれくらい短い時間間隔で信号を測定できるかを示す能力であり、僕も何を言っているかわからないので具体例を出しておこう。
たとえばヒトの時間分解能は15hzで(1秒間に15回)から60Hz。
蛍光灯は1秒間に100回ほど点滅しているので、人間は点滅を感じることができない。
一方ハエなどの昆虫では150Hzほどと言われている。つまりハエには蛍光灯が点滅しているように見えている。
素早くハエを叩こうとしても、ハエにはあっさり避けられてしまうことがあります。時間分解能が高ければ、それだけ世界がゆっくり動いて見えている、そのためハエはハエ叩きも簡単に避けることができるわけですね。
逆も然りハエが止まって見えるタイプのボクサーは時間分解能が高いのであります。
理論上、人間の皮膚は1秒間に20回叩けば1回しか叩かれないように感じるのウケますよね。やられてみたい高速ビンタの世界。
ちなみにカタツムリの時間分解能はわずか4Hzほどです。
つまりぼくらよりもカタツムリはよっぽど世界が早く見えていることになります。4倍ほど早く見えていることになりますね。大谷は400マイルの豪速球を投げてウサイン・ボルトは180キロで駆け巡る世界線。
カタツムリにF1レースみせたら死ぬんじゃないだろうか。
いろんな生物の時間分解能を比較したらおもしろいですよ。環世界を提唱したユクスキュルによるとダニは獲物を18年間待てるらしい。これぞ環世界。
人の数だけ人の世界があるってな。
明日もカタツムリかナメクジについて書きます。
梅雨はあなたの目の前にも現れることが多いので、意識してみてくださいな。知識は世界を少しだけ美しくします。
ここは自然の見え方が変わる場所
世界の見え方が変わる場所。
それではまた明日。