キッコーマンUSAとルーシーウォーカー
先日、千葉をこよなく愛する方と話していて醤油の起源の話となった。そういえば私醤油にまつわる仕事で連日千葉ロケだったことがあることを思い出した。
それは2012年、私がアメリカら帰国して2年。海外からの仕事が激減して震災復興ボランティアに明け暮れていた頃にアメリカ時代の知人を介して舞い込んだ仕事がキッコーマンUSAの仕事でした。
「make haste slowly 急がば回れ」
キッコーマンは日本企業で一番最初にアメリカに現地工場を作った会社として名高く、刺身が普及していないアメリカで醤油を売るには牛肉だと思いついた当時のセールスマンがスーパーで肉団子(ハンバーグ?)に醤油をかける実演販売を行なって普及させたことでも有名。
*参照:デリシャスオンミート
この作品は300年の歴史も紹介するキッコーマンUSAとフードネットワークのタイアップドキュメンタリーでした。演出家は The Tsunami and the Cherry Blossom (2011)でアカデミー賞ドキュメタリー部門ノミニーのルーシーウォカー。これは東北震災のドキュメンタリーでこの作品の撮影を間接的に手伝っていたこともつながった理由の一つ。
彼女はその後サンダンスやらエミー賞やらなんやらとりまくって現在ではスーパー売れっ子になっています。先日もビムベンダース総指揮のブエナビスタソシアルクラブ2を演出しています。
ちなみにこの時のプロデューサーからの紹介でマイクロソフトウィンドウズ7の仕事につながり、その時の監督がCaleb Salain。彼との出会いからプロデュサー魂に火がついたのかもしれない。、その後彼とは某JアイドルのPV、UQ、レクサス、と大クライアントの作品を一緒にやって、ついには先日オースティンフィルムフェスティバルを賞をいただいた短編「Demon」の出資&制作へとつながっていきます。そういえばVRを始めたのも彼の影響でした。
Calebに関しては何度か書いています。
Caleb Slainという男の話
職業としてのエンターテインメント
どうやって仕事をとるんですか?
って聞かれることも多いですが、
つまりはこうやってとるんです。
と改めて思いだした。
結局いろんなことはやってきたことの延長にしかない。
慌ててなんかやってもしょうがない、結果に繋がるのは
ずっと後だ。
だからこそ、
そう文字通り
「Make haste slowly 急がば回れ」
なのかなぁと。
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