ようやく退院しました
kazooです。mentoというスタートアップで事業開発/セールスを担当しています。
前回noteで記載したのですが、盲腸で緊急手術・入院をしていました。
入院は長くとも2週間ぐらいかなと思っていたのですが、盲腸をこじらせていたこともあり、想定よりもだいぶ長い19日間の入院となりました。
私の父が病院とは無縁の人だった(今70代半ばですが、あいかわらず病院のお世話にはなっていません)ため、自分もそうそうお世話になることはないかなと思っていたのですが、人生何が起こるかわからないものですね。
昨日無事退院することができたので、今の気持ちや入院中に思ったことを記録として残しておこうと思います。入院1週間目のことは前回noteに記載したので、ここではそこで触れていないことを扱おうと思います。
14日間何も食べないという新鮮な体験
入院してから14日間何も食べれませんでした。断食などもしたことがないですし、風邪の時も何かしら食べるタイプなので、1日以上何も食べないのは乳幼児以来の体験です。
ただその間、点滴はずっと繋いでいたため、お腹が空くということはありませんでした。点滴も人生で初めてだったのですが、世紀の発明ですね。思わず点滴の歴史を調べて見ましたが、思ったよりも昔からで1832年にコレラの治療で使われ始めたようです。
ちなみに点滴は長期間同じ箇所で行っていると、周辺箇所が腫れてしまうため、入院中私も3回刺し替えをしました。また点滴の針を上手く刺せるかは匠の技があるようで、上手く刺してもらえると長期間腫れることなく利用することができました。
病院食は不味くないし、味は薄くない
「病院食は美味しくない」という話を良く聞いたことがありましたが、個人的に普通に美味しく食べられました。味噌汁なんかは普通に濃いなと思いましたし、これで「味が薄い」という人は普段濃いめの味に慣れ親しんだ人なのかなー、なんてことを思いました。
栄養士の人が監修しているので栄養も考えられていますし、食べやすく細かくカットされていて至れり尽くせりという感じでした。
多人数部屋ガチャ
始め数日間個室にいた後に四人部屋に移ったのですが、快適な病院ライフを送れるかは同室の住人に依るところが大きいです。例えばこんな人と同じ部屋になるとストレスが溜まります。
「病院食がまずい」など看護師に対して不平不満を言いまくっている人(同室の人の会話は全て聞こえてきます)
とにかくカチャカチャ物音をたてる人(音楽を聴いて乗り切りました)
いびきがうるさすぎる人(耳栓で対処します)
恐ろしい頻度でトイレにいく人(部屋のトイレが渋滞すぎて、私は廊下にあるトイレを使っていました)
最低限のマナーをもった人と相部屋になれるかは運なので、神に祈るしかないです。
病室の環境はまぁまぁ
普通に過ごす上では大きく気になる点はありませんでした。
どういう構造になっているかわからないが、窓も閉め切っているわりには換気がしっかりしている(においがこもらない)
温度は26度ぐらいに保たれており快適(退院後は地獄の暑さに慄いている。快適な空間に体が慣れており、まだ夏の暑さに適応できていない)
多人数部屋も適度な距離感で、(特に大きないびきでない限り)互いの寝息なども気にならない
ベッドはパラマウントで傾斜を自由に動かせる。マットレスとても硬めで、個人的には長時間寝ていると背中が痛くなった
ベッドの影響や赤の他人と同じ部屋にいるせいか眠りは浅い。1-2時間起きに目が覚める(昨日は自宅で久々に朝までぐっすり寝れました)
wifiがあり大変助かる
スマホがあれば退屈しない
上記のとおりwifiが完備されているため、スマホがあれば基本退屈することはありません。いつか見ようと思っていて溜め込んでいたNetflixやkindleを視聴・読書することができました。
またslack・メールで仕事で何が起きているかはリアルタイムで把握することができ、復帰後、浦島太郎になることも防げます。「仕事との距離が置けず嫌だ」という人もいるかもしれませんが、私は状況が知れていた方が安心するのでとても助かりました。このあたりは10年前に入院していたとしたらだいぶ様相が異なっただろうなと感じます。
医療現場は電子化が進んでいる
入院と同時に、手にバーコードがついたタグを巻かれたのですが、検査を受ける時、点滴を取り替える時など必ずこれで本人確認をしてから実施するフローになっています。電子化を進め医療事故が起きないようにしているんだろうなと思いました。
また、電子化ではありませんが、たくさんいる患者に対して看護師の個別担当制を敷くのではなく、例えば看護師3人で10数人を対応するというチーム制をとっているのが面白いなと思いました。患者からの呼び出しなど突発的な対応が多い医療現場では非常に有効な方法だと思いました(一人に負荷がよりすぎない、タイムリーな対応ができる)。
更に歳を重ねて入院することを思うと憂鬱
私は今39歳なのですが、同世代と比べても比較的体力がある方だと自負しています。そんなそこそこ体力ある今でもなかなかにしんどい入院生活でしたし、全身の筋力の低下など尾を引いている感じはあります。
もっと齢を重ねて入院したら本当に大変だと思うので、健康には配慮していきたいなと思いました。
長期入院は家族への負荷がかかる
まず定期的に荷物を持ってきてもらったりと、病院まで来てもらう時間がかかります。幸い私は家から自転車で10分程度のアクセスしやすい場所でしたが、とはいえただでさえ忙しい日常生活にマインドシェアを取られることがあり大変だったと思います。
また小さい子供がいると、子供対応を全てしてもらうことになります。保育園の送迎しかり、家での食事の準備、子供の習い事対応などタスクが溢れています。
加えて、その他の家事も一人でこなさいといけないので、フルタイムでがっつり働いている妻は大変だったと思います。
これからしっかり労いたいと思います。
私個人としては、一人で過ごす時間を15年ぶりに得ることができ、ある意味有意義な時間でした。もう少し子供が大きくなったら短期で一人旅にでるなど、意図的に家族と離れる時間を作っていきたいなと思いました。
最後に
今の目標は「入院前の体の状態に逸早く戻る」です。確実に体力は落ちていますし、パワフルに毎日を過ごすためにも、日々精進したいと思います。
ちなみに、退院早々あえて消化しづらい&脂っこいマックでハンバーガー・ポテト・シェイクを食べて見たのですが、普通に大丈夫でした。腸は回復してるっぽいですね。適度な運動も始めたので、早急に元の体に戻せるよう努力していきます。
みなさんも健康には留意して過ごされてくださいね。体の不調を感じたらすぐに病院にいくことをおすすめします。
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