東京五輪、そろそろヤバい方向になってきてないか?
沖縄県も緊急事態宣言の発出を受け、現段階(5/23)で10都道府県が緊急8略)で、いわゆる「まん防」が8県…つまり47都道府県のうち、18都道府県が、何らかの規制を受けており、その他の府県も住民感情的にあるいは行政判断によって、ある程度の制約をうけているのが、偽らざる現状。
そして世界に目を向ければ、日本よりも深刻な国なんてゴチャマンとある。むしろ日本は、誤解を恐れず言えば”まだマシ”な方である。
”だろ、だからオリンピックはやるべきだよ”という声が聞こえて来そうだが、それはかなり乱暴な気がするのです。
これだけ世界中が混沌としている中で、果たしてどれほどの国がオリンピックの開催を望んでいるのか?
ちなみに私はオリンピック推進派。何しろ昭和42年生まれなもんで、昭和39年の東京オリンピックには間に合ってないのに、親や親戚から東京オリンピックの素晴らしさを聞かされ、物心つき始めた昭和47年には札幌冬季オリンピック。そして1976年モントリオール、スポーツに政治が介入しちまった1980年モスクワ、そして始めて商業ベースになってド派手な大会になった1984年ロサンゼルスと、多感な時期をオリンピックを見ながら育った世代なわけでして。
その私が、今回ばかりはオリンピックをやるのはいかがなものかと…と思うのですよ。
で、思うのが…今やオリンピックって、太平洋戦争の様相を呈してきたんじゃないかと。
太平洋戦争って、ある程度世界情勢の中での日本の位置をしってる人だったら”こりゃ無理っしょ”と思うような戦争だったわけ。
石油を始め資源豊富な欧米列強相手に根性論だけでは勝てないのは自明の理。それでも何年も消耗戦を続けて、結果、鍋釜どころか未来を担うわかき学生まで使い捨てにしちまったのが、太平洋戦争。
なぜそこに行き着いちゃったというと、これはもう簡単な話で、軍部の暴走なんですよ。
おそらく当時の雰囲気として(ここらへん、ガキの頃に近親者や近所の爺様婆様に聞いた話メイン)勝てる訳ゃああいけど、やらなきゃそうがない、って空気に支配されてたらしく、これってすなわち「誰かが”やめましょ”と言い出さない限り、日本人が絶滅するまで続く」という、誠に絶望的な状況。
だから当時は「すゝめ1億火の玉だ」とか「欲しがりません勝つまでは」なんてキャットフレーズがはびこってたわけですよ。
時代が進んで令和の日本。多分誰もが「オリンピックどころじゃなくね?」と思ってるんだけど、IOCとかJOC、まぁ戦争で言えば軍部みたいな連中が、利権とか金を欲しさに「やる!ったらやる!」と暴走してるのが現実でしょ。
これを止める術って、とても少ない気がするんだよね。かつての戦争がそうだたちょうに、もはや世論でなんとかする事は困難。
だとすると、為政者とか軍部の中央にいる人が”やっぱヤメましょ”と言わないと難しい。
なんかね…人間って、ツマラン歴史だけはいつまでも反復しちゃううんだなぁ…と。
そういうわけで俺は、山口香さんの発言をもっと注目するべきだと思うのです。
地元開催のオリンピックを見たい気持ちは、53年分抱えてますよ。でも今回はやっちゃだめなんだと思う。
いいじゃん!歴史上オリンピックが中止になった都市はTOKYOだけ。しかも二回、って記録は永遠に残るし。