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2018事業報告会

2019年2月21日 19:00~21:00 事業報告会(開港記念会館)を行いました

報告会において、年度の事業の経過、研修後の就業継続への気持ちの変化、
女性活躍を推進するためのカギとなる子育て中の社員を取り巻く環境づくり
へのヒントとなる事業成果について報告しました。

●日時   2019年2月21日(木) 19:00~20:45
●会場   開港記念会館 9号会議室
●参加費 500円  ・●参加者 56名 ・イベント告知チラシ
●参加者アンケート(29枚回収)まとめ(PDF)

●プログラム

★開会あいさつ  
大槻智子 認定NPO法人びーのびーの・港北区地域子育て支援拠点副施設長
地域子育て支援拠点事業の開設当時からの社会情勢は変化し、拠点事業に
求められる支援は時代とともに変化する必要性があります。
自分のキャリアにおいても、ロールモデルないなか、子育てと仕事の
両立が、利用者の同じ立場の人たちの声によって支えられていたことを
思い返せば、本事業がこれからの子育て支援にとって意義深いということを
開会のご挨拶として伝えました。

★はじめに 19:00~19:20  
立案の経緯・経過報告・取り組みついて報告 びーのびーの畑中祐美子 
事業経緯として、立案の経緯、事業参加者の募集、活動オリエンテーション、受入れ家庭とのコーディネート、活動事例の様子、活動後の共有、活動(体験)を今後の自分、次社組織のなかでどう捉えて、どう活かしていくかを、見つける振り返りまでの、事業の流れについて発表しました。

事業参加者募集期間において、企業への説明が難しく募集活動が困難でした。参加するためには、社員の業務時間を短縮するなどの、変更が必要なため、企業としての事業理解が容易ではなく、上席の方々への説明のための工夫が特に必要であり、そのためにもNPOだけの取り組みでなく、有識者の方々のアドバイス、後方支援が必要な取り組みであったことを報告しました。

★パネルディスカッション19:20~20:00
「私にとっての家族シミュレーション」
コーディネーター 
 堀 聡子先生(東京福祉大学短期大学部 こども学科 専任講師)

受入れ家庭側から2家庭の保護者、
参加企業から2社(株式会社アイネット、株式会社DADWAY)所属の社員が登壇し、事例発表を行いました。
それそれが体験した、「保育園からのお迎え」や、「施設で家族と遊びや食事を共に行うこと」などについてエピソードを語りました。
その中から、参加者は、こどもの動きの予測不能なことへの気づき、
保育園のイメージの変化、両立のためのヒントになる役割分担の考え方などを受け取っていたことが報告されました。
それらの活動を振り返るなかで、身近でみかける親子連れ・子育て中の同僚などへの配慮についても気づきが広がる体験であったことが明らかになりました。


★講演20:00~20:30
1.アイネットが「家族シミュレーション」に参加した理由
伊藤 美樹雄氏 (株式会社アイネット 執行役員 企画・IR部統括部長)

株式会社アイネットは、「性別や家庭の環境に問わず全ての社員に長く勤めてもらいたい」という理念のもと、女性活躍推進や子育て支援にさまざまな施策を導入しています。
株式会社イー・ウーマンの「働く女性と子育て」に関する調査(2014)
のデータをひもときながら、家族シミュレーションの参加を、「子育て・育児」、「家事」、「仕事」の両立の実態を知ることは、長く勤められる人になるために必要な人材育成と捉えられる、よって、この事業を企業としての人材育成事業に位置付けるためにさらに必要な、改善点として、年間いつでもできるようにすること、受入れ定員数の拡大、プログラムの体系化などの
を提言していただきました。

2.人材育成の観点から「家族シミュレーション」の意義  橋本 諭先生
産業能率大学 情報マネジメント学部 准教授
学ぶとは、という根源的なお話から、本事業を企業の利益にどれだけ利益を
与えうる「研修」としていくために、必要な成果、効果を事例からどう読み解いて、発信していくべきかを語られました。
事例を単純にそのまま受け止めるということではなく、自らの意識の変容を
促すための事前学習(オリエンテーション)、振り返りの場が必要で、
その場が他者(社)との交流であり、受入れ家庭、体験者が、
お互いに良くも悪くも、自社を見つめなおす機会になり、
そのことが参画意欲の向上に寄与できる可能性を発表されました。


★質疑応答・意見交換20:30~20:45
質問1) 
社会人が活動するにあたり、スタッフの存在や、伴走サポートはどの程度
であったのか。
事前オリエンテーションでの説明、活動への同行は行い
常にサポートがある状態であった。
事業として初めて説明が難しい場面も多かったので、
より丁寧で積極的なサポートがあってもよかったかもしれないというのは
今後の課題となる。

質問2)
人材研修における費用対効果について
費用対効果の考え方は必須で、NPO側のプログラムへの改善要求は当然必要なこと。
現時点で、効果の説明が難しかったので企業への呼びかけに大変苦労した。

その他
・こどもが発熱をしたとき、すぐにかけつけられるか、時間がかかるのか
によって、その後のこどもの回復、感染の広がり度合いも違う。
むしろ、かけつけられることが仕事へのリスク回避となり、
それが周囲にとっても共通理解となるような社会が広がってほしい。

・幼稚園は、夏休みの預かりや早朝、延長での預かりを行うところもある、
週2回、土日のみというようにゆるやかな働き方を選択することも可能な場になってきている。

・受入れ家庭が、自らの自宅を開放することは、法人との信頼関係が揺るがなくあるからできること。この関係性が企業にとって大きな安心感になるはずだ。

★閉会挨拶 
認定NPO法人びーのびーの理事長 奥山千鶴子  
参加企業 株式会社アイネット、株式会社アップシェア、株式会社DADWAYの皆様へ本事業への多大なる御貢献に感謝し、感謝状をお送りするとともに、来年度への事業実施の決定と、今後とも事業へのご理解、ご協力のお願いをさせていただき終了いたしました。

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