アート合宿から見るこれからの場とコミュニティ
先日、4泊5日のアート合宿に参加してきました!
私自身の「創造する」ことへの認識が変わったのと、
場づくりやコミュニティのあり方として、今まさにこんな場が必要とされてるし、これから増えくんだろうなぁと思い、気づきを記します。
アート合宿に興味がある方、場づくりやコミュニティに関心がある方の参考になれば嬉しいです。
アート合宿って?
主催のゆっこちゃんの記事がこちら
私は、軽井沢ラーニングフェスティバルといういろんな形の学びを贈り合うイベントに参加して出会った主催のお三方が素敵だなぁと思って参加を決めました。(何をやるかは分かってなかったw)
アート合宿でどんなことをやるの?
絵を描きます。
「このりんごを描こう」とか「あそこの風景を描こう」といった対象物を想定して絵を描くのではなく、自分の中にあるもの(感情や身体感覚やその他もろもろ湧き上がってくるもの)とじっくり向き合いながらそれをキャンバスに表現してみます。
いざ、一人でこれをやろうとすると、当然行き詰まるわけで、
そこで「合宿」という形式を取っているのが味噌なんです。
自然に囲まれたお宿で美味しいご飯と温泉とが用意されていて、
これまでの自分のことを知らない、たまたま、でも必然的に、時間を共にする仲間とひたすら絵を描いてみる。
もちろん温泉に入ったり、宿の周辺を散策したりの息抜きも挟みつつ。
仲間がいるおかげで、互いの絵をがっちゃんこしてみたり、
順番に絵に色を足したりひいたりしてみる体験ができたことが、
私にとって、力みが取れるプロセスになりました。
アート合宿でどんな学びや変化があった?
自分自身が何かを「創造する」ことへのハードルが下がりました。
思えば、幼少期に動植物を育てるのが得意な弟と、
絵や書道やこまごました制作が得意な妹を見て、
「私が何かやっても大したことないなぁ」という諦めを
勝手に自分で作っていたんです。
これまでの仕事でも、自分の琴線に触れる素晴らしいものを見つけては、それを応援するというのをやってきました。
(大学院大学至善館もそう、こんまり®︎メソッドもそう。美しいです。)
もちろん、推しを推せる自分も大好きなんだけれど、
自分で何か作ることを諦める必要はないんですよね。
両方やればいいんです。
最終日はそれぞれ内なる自分と向き合う中で描いた絵を展示して、
その絵を見て、どんなことが伝わってきたかを仲間と分かち合います。
そこで行われるやりとりの温かさと美しさに、私はこれからの場とコミュニティのあり方を見たのでした。
これからの場とコミュニティって?
アート合宿は、絵を描くプロセスを通じて、自分の内面と向き合うこと、それを共に参加した仲間と相互承認し合う場であり、コミュニティなんだと思います。
今、アート合宿のように、お互いの内面の変容を受容しあう場やコミュニティが周りでどんどん増えているのを感じます。
(LeapforとETIC.が主催するトランジションラボもそう!)
これまでは「スキルを身につけよう」「知識を分かち合おう」という場が多かったと思います。もちろんそれもOKなのですが、場に身を置く根底にあるのが「何か自分に足りないものを補う」「周囲に認められる自分になる」という感覚だとしたら、ちょっとしんどいなぁと思います。
アート合宿は、参加して終わりでなく、その後も参加者同士でゆるやかに関係性が続いて、歴代の参加者の方ともつながって、表現する場を紡いでいける仕立てになっています。
きっと、また次に描いたときに
「ここにはどんな喜びがあったの? 話を聞かせて〜!」
「ここからすごく葛藤したエネルギーを感じたんだけど実際にはどうだったの? 気になる」
みたいなやりとりがあるんだと思います。
それがまた楽しみでもある。
目的ベースではなく、あり方ベースのコミュニティ。
不思議なもので、同じ人を集めたとしても、どのようなベースで集うかで、展開される会話や場の匂いが変わってきます。
仲間のありのままに関心をもって耳を澄ませて、自分もありのままで居られる場所。
自分の心地よさや喜びの感覚に真っ直ぐ従いながら、こんな場にどんどん出会っていきたいなぁと思う体験となりました。
<後日談>
「創造する」というキーワードでふと降りてきたのが編み物🧶
20年ぶりに毛糸を買って、編み編みしております。
創造のリハビリやー。
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