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【HEROとFINE】個人とチームを幸せにし、生産性をあげる明日からできること-064号-

去年矢野和男さんと対談させてもらった回がとてもプラクティカルな回で、それについて凝縮して話していきたいと思います。

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「予測不能な時代」に大切なこと
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まず矢野さんの何がすごいかと言うと、彼は日立(製作所)の中で幸せを計測していました。20年間のデータをまとめていたら、ㅤ

  • 幸せは生産性や創造性を高めるし、心も体も健康にする

  • その結果、チームとして見たときに離職も防げるし、生産性も18%上がる

  • それによって株価も上がる

という統計データが取れてきました。そのデータからわかった大事なことは、次の2つです。

  1. 生産性が高いから幸せなのではなく、幸せだから生産性が高くなる

  2. 幸せは日々のちょっとした訓練や、チーム・コミュニティの中でみんなが気をつけたり、マネジメントすることによって向上させられる

これって、ものすごい結果なんですよね。

特に今回の本の表題では、幸せをどうこう言っているのではなく、『予測不能な時代にデータが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』と言っています。

つまり、今までは時代のパターンが「効率化すれば勝てる」でした。これは僕がよく言っている話ですが、時代というのはもうすでに問題がわかっていて、それを早く正確に安く解くことが勝利のパターンだったんです。

特に、「高品質で安定していて安いものを作ること」が日本の躍進の結果になったから、やたら効率良くすることに文化も組織も個人も寄ってしまっているんですよね。

これが、変化の時代はまったく逆です。

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■「効率化」で勝てる時代に大切なこと

  • 安定的にすること、平準化すること

  • みんなで同じことをするために、できるだけ説明できるようにして計画に沿ってPDCA(サイクル)を回すこと

  • 安くて良いものを作るためには失敗を減らさなければならないので、損失が出ないように準備と資源が整ってから進む。また、利益が見込める時にしかしないこと

  • きっちり良いものを作るために、管理統制できるようにすること


■予測不能な(変化の)時代に大切なこと

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