地方が「なにものか」になりたい時代の大事な2つのこと-222号-
(2023年2月9日サロン向け動画を記事化しております。)
地方が何者かになりたい時代のヒントについて話します。
ChatGPTがMicrosoftに組み込まれて、世間的に(話題になっています)。
これは発表の仕方がうまかったのですが、一方Googleが発表したチャットボットは、答えに嘘が入っていた(正確に言うと本当ではないところがあったのですが)ということで、株価が8パーセント落ちました。
今、AI系がワタワタしておりますけれども、今日はオンラインサロンハックにピッタリな方と1時間くらいお話ししてすごく感動したので、お話しさせてください。
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地方が何者かになりたい時代
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『プロセスエコノミー』とか『あえて数字からおりる働き方』という本を書いた時は、箕輪(厚介)さんが焚きつけて、何者かになりたいブームがありました。
会社は自分を守ってくれないし、生まれた町も自分を決めてくれないから自分で自分を決めなきゃいけない中で、「会社の〇〇さんではなくて、尾原さん、箕輪さん、みたいなかたちで仕事がしたい」「『あの人といえば〇〇だよね』という、何者かになりたい」と。
自分の物差しを装着していけば、比較の中で溺れることもない。
コミュニティの中で一つ一つMastを重ねていく中でCanを増やしていけば、Willに出会えるんじゃないかとか。何者かになりたい症候群から、今はだいぶ地に足がついてきたんじゃないかという気がします。
一方で地方の町が、「指名される存在にならないとダメじゃないか」「このまま人口減少がどんどん進んでいくと、うちの町がなくなっちゃうんじゃないか」ということで、むしろ地方の町や村のほうが、何者かになりたい危機感を背負っているんじゃないかという課題意識があります。
そんな中、高温の温泉で有名な長崎県雲仙市小浜町の、山東(晃大)さんとお話ししたのがすごくおもしろかったので、みなさんにシェアしたいんですね。https://www.hinagata-mag.com/think/46295
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何者かになるために大事な2つのこと
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この山東さん、もともとは地熱発電とか、「地域で持続的なエネルギーで生活するためにはどうすればよいか」という研究をされていた方です。
小浜町は高温の温泉で有名な町なんですけど、山東さんがそこに行ってされたことは、もちろん地熱発電もありますが、「町が自分らしさを発揮していくにはどうすればいいか」のトリガーを作ることです。
山東さんは、たった2つのことをものすごく丁寧に地道にやられていたんですね。
何者かになりたい町がすることとして、例えば補助金1億円をバーンとつけて、「博物館を作りました」みたいに、他の町と違うものを外からガチャンとくっつけて話題づくりをする話があります。
また、「〇〇といえば、こういうB級グルメですよね」「〇〇といえば、こういうゆるキャラじゃないですか」と、外にいる人がその町の特徴を無理やり引っ張り上げて、プロデュースしていくことが多いと思います。
その中で、山東さんがやったアプローチがすごくおもしろくて。
山東さんは町のみなさんに集まっていただいて、「この町をよくしていくためにはどういうことをすればいいでしょう?」「より活き活きとするためにはどういうことをすればいいでしょう?」というアイデアを募ったんです。
「そんなことをやっても、みんななかなかアイデアとか言わないよ」と言うと思うんですよね。それはおっしゃるとおりなんですよ。彼は、「スナックCandy」と同じような手法をやったんですね。
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