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つながりを手放さないために哲学が大事なわけーそして哲学はコツがあれば身につけられる-307号-

(2024年9月3日の解説動画を記事化しています)

はい、どうもおはようございます。今、尾原は京都に来ております。

年に2回開催されるICCというイベントがありまして、スタートアップを中心に、新しい産業を創り出す方々が集まって、3日間にわたりわいわいとお話をする場所です。尾原は毎回、新しいテクノロジー分野の通訳者のような役割でモデレーターや発言をすることが最近多いですね。

さて、今日は今月のゲストである苫野さんについて話したいと思います。今月苫野さんにお越しいただけることを、とても嬉しく思っています。現代は哲学が大事な時代だと感じています。

以前、深井さんと野村さんと世界を歩く窓枠みたいなことについて語り合った時にも、哲学の重要性について話しましたが、コテンの深井さんが言っているように、人文知と社会をつなぐ架け橋としての役割を果たすために、哲学がますます大事になっていると思います。

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哲学とは?

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苫野さんは、哲学を日常生活の中でわかりやすく実践している方です。哲学とは何かと問うと、終わりのない問いを繰り返すようなものだと言われがちですが、世界や人との考え方、世界の捉え方の根元を表すということです。

要は、人間の心のOSみたいなことで使われ方をすることが多くなっている気がしています。「あの人ととは哲学が違うからね」といってしまうと、その時点で会話を閉ざしてしまったり、永遠に理解し合えないことにつながっている気がします。

苫野さんが考える哲学の使い方はとても素敵です。「世界って何なんだろう」「愛し合うって何なんだろう」「憎しみ合うとは何なんだろう」みたいに世界の根源的な問いに対してそれだったらお互い納得できるよね、という共通の言葉を探していくことだと言っています。

それは共通の言葉や理解を根本的に見つけ出すことで、いろんな対話の可能性を追求できるという技法の話にもなってきます。

僕たちはダイバーシティ&インクリュージョンみたいな「世界は多様性があったほうがいいよね」「マイノリティと呼ばれる方々をもっと包摂していける社会ができるといいよね」と考えます。でも逆にその中でどうしても人との多様性の差を感じてしまう。

例えば、自分とは違う人と会話をしたり、ビジネスで繋がろうとすると、どうしても相手の違いが理解できずに、コミュニケーションがうまくいかないことがあります。他にも、地球の資源が有限である中で、資源の分配や温暖化の問題が絡むと、違いが原因で敵対関係になりがちです。

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価値=違い×理解

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