コテンラジオ ヤンヤン編の異常進化、垣根を越えて優しくなれる力を解説するよ!-309号-
(2024年9月11日の10分解説動画を記事化しました)
今日は、「自分を非連続に進化させるためのコンテンツの味わい方、2種類。どちらもコテンラジオにあるよ」というお話です。コテンラジオで新しく始まった「孤高の天才ゴッホの生涯」シリーズが、えげつなくよくて。自分を非連続に変化させていく、2種類の構造を持っているところがすごくいいなぁと思ったので、お話ししていきたいと思います。
コテンラジオは尾原も大好きで、深井さんに来ていただいたりして、いろいろなかたちでお話ししています。コテンラジオは、歴史を通して自分のメタ認知をアップデートしていくことや、人文知と社会をつなげていくことを、存在意義としてやられています。
コテンラジオが特にいいのは、1つの歴史・事実を10 回~12 回というかたちで解説されていて、歴史が変化した瞬間を、合計6 時間程度で圧縮体験できることなんですよね。それによって、歴史は変わるんだと理解できます。
例えば深井さんが過去に話されたシリーズで言うと、「織田信長編」がすごくわかりやすいです。織田信長は、ものすごい英雄に見えますが、彼が生まれたのは、日本の農業が豊かになり、地方進出していくことによって、「ふだんは農業を営んで、戦う時だけ武士になる」のではなく、武士に専念することができたからなんですね。
「攻められたから戦うぞ!」という1対1の戦いが基本戦だったところから、専業で戦う武士が出てくると、3拠点同時に攻める、多方面軍ができるようになってくるわけですよ。機動戦のようなことが有利になってきた時に、織田信長が劇的にのし上がってきて、彼の英雄としての資質や性格から、歴史の特異点が生まれてきました。
歴史というのは、大河ドラマでは英雄個人の価値観が重視されています。しかし、「機が熟す」という言葉があるように、歴史構造・経済構造の中で、「どんな自由が新たに生まれてくるから、歴史の転換点が起こるのか」を理解することが大切なんですよね。
今僕たちがいる時代も、たまたま前の時代からの構造が花開いたから、こういう価値観を持っているだけです。僕たちの価値観は、次の構造が花開いた時に劇的に変わります。「そうだとしたら、僕たちはどのように変わればよいのだろう。歴史の必然性の中での自由の発展は、どのように活かすことができるのだろう」と(考えることで)、人分知と社会をつなぐことができる。この、「歴史の構造理解と英雄の価値観の往復運動」みたいなところが、深井さんのコテンラジオのすばらしさです。
感情の物語に寄り添うヤンヤンさん
一方で、ヤンヤンさんのシリーズもいいんですよね。オリジナルのコテンラジオは、「『Spotify 』だけに特別なシリーズをやってよ」というのがきっかけだったこともあり、重い話をしています。それに対してヤンヤンさんは、個人にフォーカスした、「涙あり、笑いあり」といったシリーズで発展していきました。ㅤ
ぜひ、「やなせたかし編」を聞いてほしいんですよね。「アンパンマンの作者ですか。今もアニメをやっていますよね?」という方を、ヤンヤンさんは取り上げています。
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