GPT,生成AIが産み出す新しいビジネスチャンスは?AIネイティブ世代の価値感シフト-182号-
GPTが10年かけて人をどう変えていくのか、そしてそれはデジタルネイティブ世代であるZ世代やアルファ世代が何を変えていくか、という解説をしたいと思います。
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GPTにより10年経ったときに何が変わるか?
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ChatGPTによって僕たちはもういろんなものを常に壁打ち相手として思考を分解したり、自分が思っている文章を作ってもらうことができるようになりました。
しかも生成AIで自分が望んでいる絵だったり音楽だったり動画だったり最終的にはVRの世界だったりとかないしはレシピだったりと。いろんなものが生成できる時代になってくると10年経ったときに何が変わるかって話なんですね。
これは結局この10年で僕らの写真のセンスってめっちゃ上がったんですよね。それは何かというとやっぱりスマホで日常の中でふっと心が動いた瞬間みたいなことが切り取れる。それをフィルターで加工してより美しく届けることができる。
何よりもInstagramによって僕たちは憧れの写真というものにものすごい数を触れる。しかも自分たちがアップロードしたものにいいねがついたりコメントがついてフィードバックが受けれる。そういうことで圧倒的にこの写真が自分の憧れの写真を見ることができて自分もアップロードできる。だから写真のセンスがめちゃくちゃ上がるわけですね。
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問いと妄想のセンスを磨く
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これと同じことが今TikTokで行われていておそらく動画のセンスがどんどん上がっていって5年後に気づいたら誰もが動画編集ができる時代になっている。そういうことを考えるとChatGPTなど生成AIが何を進化させるかというとつまり問いのセンスと妄想のセンスという話をしたわけですね。
結局ChatGPTは、言葉として僕が立てた問いに対して続きはどうなるんだろう? ということを返してくれる。
しかもこんな問いをChatGPTに投げかけたらこんな続きが返ってきたんだよ、ということがお互い切磋琢磨できる時代になってくると問題を何を解決したいんだ? という問題設定のセンスが圧倒的に向上してきます。
最終的にはそれがプログラムで簡単に作れたりプラグインみたいなものでプログラムをかけなくてもその問題を解決を実行するというところまでが誰もができる時代になってくわけですよね。
それと同じで妄想のセンスというものも圧倒的に進んでいきます。それはなぜかというと、自分が心に描いたものを絵にする音楽にする立体にする。こういうことが誰もができるしそれを他の人が作った妄想を現実に見ることがどんどん切磋琢磨されていくと、やっぱり今ないものであったらみんなで喜ぶものへのセンスというのが上がってくるんですよね。
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どこに新しいビジネスチャンスが生まれるのか?
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これが何に応用するかというところが「どこにビジネスチャンスが生まれるか?」という話になります。
結局、世代によって自分らしさをどこで確かめるか? ということが変わってくるということなんですね。けっこう山口周さんが3年前に「役に立つから意味がある」という言葉を話していました。
例えば、車。トヨタの車とフェラーリとあとベンツみたいなものがあったときに、値段の順番で言うとトヨタ→ベンツ→フェラーリの順番で値段が上がっていきます。
でも役に立つというレベルで言うとトヨタはめちゃくちゃ役に立つけど、他の人とはあまり変わらないから意味があまり生まれにくい。でもフェラーリにいたっては街で乗るには逆に不便なわけですよね。つまり何かというと、役に立たないんだけど本人にとっては意味があるというものの方がお金を払うわけです。
んじゃ、なんでこれにお金を払うかというと、やっぱりフェラーリに乗っている自分が自分らしさを発露するからそこにお金を払うわけですね。つまり、人というのは自分らしさが磨かれたり自分らしくなる憧れの自分らしさになれるのであればそこにお金を払うことが大事です。
どんどん役に立つだけのマーケットというのはさっきも言ったように問題を解決がどんどんAIができるということは問題を解決そのものでは稼げなくなってくるわけだから、むしろやっぱり自分らしさをどういうふうに憧れを築いてその自分らしさに近づくかというところにお金が落ちるというふうになってくるわけですね。
この自分らしさに対してどこでお金を落とすかというと、バブル世代というのは「リアルで他の人から褒めてもらいたい」というリアルで輝くためにリアルでめっちゃお金を使ったわけですよ。だからすごい車に乗って高いマンションに住んで銀座でパーッとみんな集めてやるみたいな。
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AIネイティブ世代の価値感シフト
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