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理知を継ぐ者(2) 分からないもの②

 こんばんは、カズノpub. です。

【したいことが分からない(続き)】

 和田が許せないのは「裸の王様」を「チヤホヤして許す」「お客さん」「スタッフの大人たち」の在り方で、彼らによって作られてる「ロック界のピラミッド社会」です。
 今回の奥田のような振る舞いを許している、ピラミッド社会のロック界の「あの感じ」です。だからこれから、そんなロックシーンの在り方を、みんなで「壊していこうよ」と呼びかけています。
 じゃあなんで奥田ひとりに謝罪されただけで、「一連のツイート」を和田は「消すことにする」んでしょう?

 奥田が謝罪したから→ロック界のピラミッド社会はすっかり無くなった→もうあの訴えは必要ないね、ということでしょうか? さすがにそれはないだろうとおれは思います。
 その悪しきロック社会はまだ続いているのだろうし、これからも続いていくのだろうし、ここでアクションを起こさなければもっと続いていくはずだと思います。
 なんでそう思うかも言いますね。

 奥田ひとりに謝罪されたところで(ある格上ミュージシャンひとりが反省したとろこで)そう簡単には揺るがない、これからの世代がみんなで変えようと思わない限り変えられないもの──そう想定できるものだからこそ、「変わり映え」せず続いているのが「ロック…社会」のはずだからです。

 なんでそれで、和田は一連のツイートを消すことにしたんでしょう? いえ、なんで削除することが出来たのでしょう?
 分かりません。

 *

 そういう「分からなさ」が、この和田にはあります。
 何がしたいのか分からない。
 べつに和田を批判しているわけではありません。単純に「分からない」だけです。
 あるいは「分からないもの」とはえてしてこういうものだと言ってもいいですが、和田の真意が分からないのだから、まだ批判はできません。するとしたらまだ先です。



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