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理知を継ぐ者(19) 正論とルールと人①

 こんばんは、カズノです。

【概要】

 何回か前に、山本和奈とSPA!誌の事件を話題にしました。その時も引用しましたが、この署名運動/抗議活動のことです。

 ⇒山本の署名用記事

 この抗議活動──『女性を軽視した出版を取り下げて謝って下さい』なる表題の抗議活動が功を奏し、山本は勝利を勝ち取ります。SPA!誌は非を認め謝罪しました。前に話したのはここまでですね。

 さてその後、山本とその同志の何人かは、SPA!誌に対し、対話の場を設けてくれるよう申し入れます。この要望をSPA!サイドも受け入れ、両者は対面での話し合いの場を持つことになりました。
 そこで山本らは、どういった経緯からこういう記事が出たのかを聞き、自らの考えを伝え、お互い今後どうしていくべきかをSPA!誌と話し合いました。

 ここらへんもよく報道されていたので、思い出せるひとは「あー、そうだったそうだった」だと思いますけれど、さてそれで、これってヘンじゃありません?

【議論の順序】

 とはつまり、「謝罪しろ!」と要求して、まんま相手は謝罪したのだから、話はそこで終わっていいはずだからです。
 なんでそのあとがあるんでしょう?

 言い換えれば、最初に「謝罪しろ!」と山本が張ったのは、「謝罪に値する非がSPA! 誌にはある」と、もう確信していたからですよね。
 なんでそれで、あとから掲載の経緯を聞いたり、互いの立場の確認なりをする必要があるのでしょう?
 つまり例えば、

①この記事には問題があるのではないか? と思い、
②編集部に掲載の経緯等を確かめ、
③やはり問題があるな、と確信し、
④謝罪を求める

 なら分かるんですね。でも実際の流れは違うわけです。

①おまえは間違っているから謝れ! をまず張り、
②相手は謝った
③それから「どういう経緯からあの記事が出たの?」「ちょっとお互い交流しましょう」と持ちかけた

 これが実際の流れです。
 これ、議論の順序が逆じゃないでしょうか?

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