理知を継ぐ者(34) 続・周囲という当事者②
こんばんは、カズノです。
【C校・E校はヤレる発言のおかしさ】
・A校は渋谷にあって遊んでるコが多い
・B校のコは男ウケのよさを磨いてる
・C校のコは横浜に住んでるコが多いから終電が早い
・大企業を狙えるかどうかのMARCHのなかでもD校のコは就活相談で狙える
・E校のコはキャンパスが遠いから遊んで帰るマインドがある
「事情通の断言」には不思議な説得力があります。だからまだ、「B校のコは男ウケのよさを磨いてる」「D校のコは就活相談で狙える」といった断言には説得力のようなものを感じられます。
でもA校、C校、E校にその種の説得力はありません。前回のA校同様、C・E校見解でも、余計な修飾が断言の説得力を奪っているからです。べつに横浜に住んでる(都心に住んでない)学生が多いのはC校に限った話ではないし、キャンパスが都心から遠いのもE校に限ったわけではありません。
おまけに、C校とE校への見解は読みようによっては矛盾しています。見識が整合していないといってもいいですが、仮にC校見解が「終電が早いからお泊まりしがち」という意味なら、それは「遠いから遊んで帰るマインドがある」と同じことをいっているはずです。「終電」事情とは関係ないということですね。じゃあなんでC校に関しては「終電事情」になり、E校に関しては「遊びマインド」になるのでしょう?
という風に、A・C・E3校女子を「ヤレる可能性が高い」とする説明はよく分からないし、おまけに矛盾/不整合まである可能性があります。なので説得力はまったくありませんが、じゃあなぜ、ここまで説得力がない話をコメント氏はできるのでしょうか?
【コメント氏の内情を想像する】
まあ当たり前に考えれば、このコメント氏は最初から「ヤレる女子大学生5選」の答えを持っていて、あとから適当な理由を付けただけだから、でしょう。
たぶんこの5校には、実際に「ヤレた」コがいたんです。と、もちろんこの話はおれの推測ですが、「推測でも断定するのは問題あり、謝罪しろ」と言われるなら言われるで構いません。話を続けましょう。
たぶんこの5校には、実際に「ヤレた」コがいたんです。それをコメント氏は知っていた。つまり「ヤレる女子大学生RANKING」を選んでくれという編集者に「だったらあのコたち」ともう回答が決まっていたと。
回答は決まっていたけど、理由らしい理由がなかったから、適当な理由を後から付けたという、たぶんそれがこの記事だろうおれはみています。少なくともA・C・E校に関してはそうだと思います。文字数の制限もあるとは思いますが、ここまで説得力のない話をできるのは他に考えようがないからです。
【よってB校・D校の見方もあやしい】
なので翻って、「B校の女子は男ウケのよさを磨いてる」「D校はMARCHの中でも就職相談で狙える」にも疑問が生じます。「それってたまたまコメント氏が知ってる『ヤレた』コが、男ウケのよさを磨いてたコだったとか、就職相談をきっかけにヤるに持ちこめたコだったとか、そんだけの話なんじゃないの? でその学校がたまたまB校、D校だったとか、そんだけじゃない?」と。
まあ雑誌の性質が性質ですから、「B校生徒は男ウケを磨いてるという、統計によった科学的根拠を示せ!」というのは野暮でしょう。話してきたように、こういう記事では事情通の主観的な客観性のほうが説得力を持つものだというのも、ある面での事実です。スポーツ中継の解説者のように。
だとしても、その事情通がここまで説得力のない言い方をするなら、さすがに上記のように考えるしかないんじゃないの? とおれは思いますけどね。