![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85331243/rectangle_large_type_2_0a79eaa7bcd2071f2d99bd190c86090a.png?width=1200)
国内エンジニアにこだわる理由(前半)
タビアンの難波です。
タビアンはエンジニアが集まっている会社で、スタートアップの会社と一緒にプロダクト開発をしたり、自社サービスを開発したりしています。
今回の記事は、前半と後半に分けてお送りします。
まずは、エンジニアの生い立ちについて語る、前半をお届けします。
ずっとプログラムを書いてきた
私は生粋のエンジニアでして、10歳からプログラムを書いてます。
小学生と中学生の時には、授業後に校内のコンピュータールームに入り浸って、ずっとプログラム書いてました。
高校生の時には、授業中は紙の上でプログラムを書いて、親が寝てから深夜にパソコンに入力するというスタイルで、ずっとプログラムを書いていました。
そのせいで大学落ちて浪人することになったのですが、やっと受かった大学にもほとんど行かず、ずっとプログラミングのバイトをしていました。
夏休みは思いっきりプログラムを書こうと思って、バイト先に入り浸っていたら、正社員よりも給料が高くなってドン引きされたことが記憶に残っています。
大学院の輪講の授業中に、パソコンを出してカチャカチャとプログラムを書いていたら、教授に見つかって「お前何してるんだ」、と。
私バカ正直に「仕事してます」って答えてしまって、その後職員会議が開催されて、次回から輪講中にパソコン禁止になったのが思い出です。
プロダクト開発を請け負う会社
大学生のときに、開発会社を始めました。
登場したばかりのiPad向けに電子書籍アプリ作ったり、当時の技術(Flash)で動画配信するシステム作ったり、当時のmixiアプリ作ったりしていました。
大学を卒業してから、システム開発を行う上場企業に就職して社会人経験を積みました。
エンタープライズの大きなシステムを作る力が身につきました。
そのあと、タビアン株式会社を創業し、プロダクトを開発する会社として大きくしてきました。
ここでいうプロダクトというのは、Webサービスやスマホアプリのことで、会社の基幹事業となり売上の源泉となるシステムです。
言い換えると、お金儲けのために顧客に売るシステムのことで、なくなってしまうと事業の柱がなくなってしまうもののことです。
つまり、プロダクトづくりには、会社の売上を上げる力が求められます。
私たちは、ただただソースコードを書くだけでなく、収益を生むシステム開発に取り組んでいます。
オフショアとの戦い
近頃、私が脅威に感じているのが、海外のエンジニアがシステム開発を行うオフショア企業です。
まず、円安が進んで、日本のエンジニアの人件費との差がなくなってきました。
今までは、オフショアは安いという通説がありましたが、そうでもなくなってきました。
安さと品質はトレードオフ、という感覚で、日本のエンジニアは高いけど品質が良い、というのが通用せず、フラットに評価される土壌ができつつあります。
そして、国を挙げてITに力を入れているので、潤沢に供給される豊富な人材がいます。
方や日本国内は人手不足・エンジニア不足で、経験豊かな実力あるエンジニアは争奪戦です。
システム開発をしようというときに、日本国内には開発できる人がいないので、海外に頼もう、というベクトルが働きます。
極めつけが、請負開発経験が豊かなオフショア企業が育ってきました。
日本のシステム開発案件をたくさん消化して、たくさんの開発経験を積んだマンモス企業が揃ってきています。
低品質・低技術のオフショア、というイメージが覆されてきています。
こんな未来はイヤだ
この傾向がしばらく続くと、日本国内に開発できる人・企業がいないから、オフショアに依頼する流れができてしまうのではないでしょうか。
日本国内よりもオフショアの方が開発実績があるから、オフショアに依頼しよう。
日本国内に技術がないから、技術を求めてオフショアに依頼しよう。
エンジニアは、開発する機会がないと経験を積めません。
開発する機会が失われると、新しい技術者が育ちません。
この流れが加速すると、日本国内の技術の空洞化が進み、ITの領域でも「技術が失われた国」になってしまうのではないか、と危惧しています。
後半に続く…
今回の記事は、前半と後半に分けてお送りします。
後半の記事は、後ほど公開します。楽しみにお待ちください!