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情報活用能力の育成のために、授業をどう工夫したのかを整理し

 2019年度で小学6年生、社会科の授業で一人一台タブレット(iPad)環境で情報活用能力の育成を目指した実践に取り組んだ。
 情報活用能力の育成のために、授業をどう工夫したのかを整理してみることにする。

○ テストのあり方
 また、情報活用能力や思考、判断、表現力をはかるテストのあり方を考え、弥生時代から古墳時代までの歴史の流れを、ロイロノートのカードにキーワードを書き、それらをつなげてまとめるテストにした。その際、教科書や資料集、学習履歴を見てよいこととした。

 テストを行う前に、ルーブリックを児童に提示し、採点の基準を明確に示すことで、どのような内容をまとめ、表現すればよいかを考えることができる。
 テストは提出箱に提出させて、添削する。
提出されたデータにコメントと評価を入れてロイロノートスクールを使って返却する。

○ 振り返りのあり方
 情報活用能力の育成するためには、自身の学びの過程を意識させる必要があると考え、学びの振り返り方をどうするとよいかを検討した。上記のテストの返却時には、次の学習を見越して、今後の社会科の授業で、どのように取り組んでいく(戦っていく)とよいかを考えた。

 振り返りは、ロイロノートのようにデジタルでまとめるとよいと考えている。紙とデジタルで振り返りを比較した時に、デジタルだと振り返りで書き出したものを、再利用しやすいからだ。振り返りを違った視点で再度振り返らせたり、次の振り返りに活用したりすることができる。
 また、紙は保管の面で煩雑になりやすい。

 知識伝達型の授業の振り返りでは、学んだ内容については書けるが、学び方の振り返りまでは書くことができない。児童は教師の話を聞くことや板書をノートに書き写すのに一生懸命で、自身での取り組みがなく、思考が働いてないからだ。

 情報活用能力の育成を踏まえた授業は、振り返りとセットであること、何より児童の主体的・対話的な学習を成立させるベースとなる。

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