自分を擬物化して制御する
自分のことだからといって、自分でなんでも自由にはならない。そんな経験は誰にでもあるでしょう。
仕事が終わって、頭をオフに切り替えたいのに、切り替わらない。やらなきゃいけないことがあって、その意義も意味もわかっているのに、どうしてもやる気がしない。誰からから心無いことを言われて、無視すればいいのに無視できない。
全部、自分で自分を制御できないから起きることでしょう。
そんなとき、少し役立つのが自分の擬物化です。擬人化は、人ではないものを人に例えること。擬物化は、人間をモノに例えることです。あまり聞いたことないですね。理屈は簡単、自分をモノに例えれば良いのです。
たとえば、頭をオフに切り替えたいのに切り替わらない。そんなとき、わたしは頭の横についているスイッチをオフします。本当に、手でつまんで、パチンっと。
やる気がでないとき、自分は「ホーミング」だと思います。「あぁ、そうだった、俺、ホーミングだったわ」ホーミングは、目標自動追尾型の魚雷です。一たび打ち出されると、その目標を達成するまで、しつこく、粘り強く、目標が動いたとしても自動的に追尾し、ついには仕留める魚雷のことです。
心無い人の言葉を聞いたとき、自分は、カエルの卵だと思います。あの、ブヨブヨの、ヌルヌルの樹脂のような物体に包まれています。どんな攻撃も、あのブヨブヨが吸収してくれて、私本体にダメージを与えることはできないのです。
笑いましたか?
それでもいいです。ですが、騙されたと思ってやってみるといいです。「つまらないことを考えるな」、「自分はやればできる人だったろ!」、「あいつの言う事なんか無視、無視」と自分に言い聞かせるよりも断然効き目があります。
なぜかはわかりませんが、きっと「言語」による自分への言い聞かせは左脳で自分を制御しようとしていることで、擬物化するのはイメージを使うので、右脳で自分を制御することなのではないかと。つまり、左脳で駄目だったら、右脳を使ってみたら?ってことなんじゃないかと思ってます。
さぁて、今夜はアルコール燃料を十分注入したので、また、明日、ホーミング魚雷になって目標を追っかけに行ってきます。