転職活動を振り返る
去年の末から企業に話を聞き始めるところからスタートして、2022年に入ってから転職活動を本格的にはじめました。最終的には、株式会社10Xに行くことを決めました。こちらの話は前回の記事に書いています。
転職活動自体は初めてだったので、周りの友人や先輩に相談しながら進めていました。その中で自分がどういう風に転職活動を進めていったかを備忘録的に残しておこうと思ってこの記事を書いています。
企業を知る
最初は友人からの紹介やこちらから興味がありそうな企業で働く人に連絡させてもらって接点を作っていました。これだけだと自分の周りの人間のバイアスを大きく受けてしまうので、並行して求人媒体にいくつか登録をしたり、「注目企業100社」みたいな記事を眺めたりしていました。
このときに候補の条件として考えていたのは以下の3つの条件でした。
これだけだと候補となる企業がいっぱいになってしまうので、後述する「企業を選ぶ軸を考える」ところをスタートしました。
企業を選ぶ軸を考える
最終的に自分が考えた軸は以下の通りです。軸はこれまでの人生の成功体験や価値観を基に複数の軸を出しました。
ここで書いた以外にも軸はあったんですが、最終的に選考を進むかどうかを考える上ではここに挙げた上位3つで十分だったと思います。他の軸も含めた全ての軸は最終的に就職する企業を決めるときにも参考にしていました。
①目指す方向や価値観が合うか
自分が見ていた企業は「ミッション」「バリュー」「ビジョン」「行動指針」のような形で外部にも公開されていることが多かったです。正直にここは人のフィーリングによるものがかなり強いと思うのですが、この記事を書いた時点で何が良かったのかを言語化することは出来なかったです。ただ、今回の面談や選考を進めた企業に共有して言えそうだったのは、「書かれていた文章の全てに対して自分も大切にしていることだといえる」だったのかなと思っています。「全て」っていうのが結構重要な気がしました。
②自分が活躍できるイメージができるか
イメージができるかどうかだと判断しづらいと思ったので、「自分の強みが事業を成長させるプロセスにどれくらいマッチしているか」を考えることにしました。人の強みは大きく分けるとハードスキルとソフトスキルに分かれると考えていたので、自分が持っているこれらのスキルを把握するところから始めました。
ハードスキルについてはこれまでの業務内容や経験から「データ分析や機械学習を用いて価値を提供すること」を強みと考えました。ソフトスキルを把握する方法として自分は「ストレングスファインダー」を活用しました。実際にテストを行ったのは転職活動よりも前だったのですが、自分の中ではテストの結果にある程度の納得感があったのでこれをベースにしました。事業を成長させるプロセスについては前述の価値観の部分を参考にしつつ、実際には選考に進んでから確認していくことが多かったです。
③社会に対して大きな価値を生み出せるか
大学在学中に研究をしていたときも、企業で研究職をやっていたときでも、下記の記事で説明されている「非応用研究をやらない」という考えを持っていました。更にこれまでの自分の経験上、自分が世の中に対して役に立つと思えることに取り組んでいるときに仕事のパフォーマンスが出せていたこともわかっていたので自分にとってはかなり自明な選択軸でした。
選考に進む
選考に進むかどうかを判断する前に各社にカジュアル面談などを設けてもらって上記の軸を判断していきました。実際に面談や面接の中では、上記の軸をより明確にするために質問などを用意するようにしていきました。比較的に人数の少ない企業を重点的に見ていたこともあったので、不確実性の高い中でどういうやり方でビジョンに向かって進んでいこうとするかというプロセスに注目していた気がします。
他にも具体的な業務内容や企業の進捗から今後どういう仕事が現れて、それがどれくらい重要になりそうかという視点も選考の中で確認していきました。特にデータに関する仕事をしたいと思っていた自分にとっては、その事業にとってどういうデータが今後重要になりそうかどうかを想像しながら業務のイメージを膨らませていました。特に従業員数の少ない企業だと一人当たりの業務範囲が広くなり、自分のやりたいことがなかなか出来ないことがあったので、実際に自分がその業務をやれそうかどうかをしっかりと確認するようにしました。
逆に行動指針やバリューなどを事業や社員がどれくらい体現しているかは重要なことではあるものの、それを確認するのは結構難しかったです。最終的にここはマネージメント層や経営層がどれくらい行動指針やバリューについて考えられているかを面談や面接の中で判断しました。
選考で感じたこと
初めての転職活動で驚いたことの一つが、「お試し入社」のような一度業務委託として働いてみることが選考の過程に含まれていることでした。実際に出社して自分の仕事をベースに社内の人とMTGを設定して話したり、想定される業務を進めながらチームの人と関わることができました。たしかに企業のイメージを明確にするには非常に良い機会でした。
もう一つがオンラインでほとんどの選考が終わったこと。オンラインになって選考自体は楽になっている一方で、やっぱり会って直接話さないとわからないこともあるなとは思いました。特に会話の中での反応がオンラインだと「本当にこの人興味あるのか?」みたいなことが、オフラインだと全然違う反応みたいな体験がありました。
選考を通じて、情報がオープンになっていて選考前に多くの情報を手に入れられたこと、直接CEOと話す時間をもらえたことは非常に良い体験だったなと思います。これは個人の考えですが、人生の数年から数十年をどこで過ごすかという判断をするにしては転職活動は短すぎるように思います。そういう考えだったので、積極的に情報を公開していたり、何回も面談の時間をいただいた企業の方々には本当に感謝しています!
おわりに
備忘録なのでありのままのことを書きつつ、この記事がこれから転職活動をする人や企業の人事の方の参考になってくれたらと幸いです。
またこの記事の中で疑問や聞いてみたいことが出来た人はぜひお気軽にコメントや連絡をください。またデータサイエンティストや機械学習エンジニアのキャリアについて興味がありますという方はぜひMeetyでお話出来たらと思うのでお待ちしています。最後に宣伝になりますが、私が入社した10Xに興味があるという方も同じリンクからカジュアル面談を入れていただければお話することができるのでお気軽にご利用ください!