【アラスカ】海の大自然ツアー #野生動物写真
そろそろシーズン最後の雪は振り終わったかなという時期の4月30日に
アラスカのスワード(Seward)でKenai Fjords Cruising Tourに参加してきました。
Kenai Fjords(キーナイ半島)はアラスカ南部に位置しているためアラスカのほとんどの地域より少しだけ早く春に入り、暖流に乗ってザトウクジラやイルカ、シャチが北上してきます。
Kenai Fjordはアラスカの中でも特に多様な野生動物を見ることができる為、
アラスカに行くことがあれば絶対に行ってほしいところの一つです。
ザトウクジラ
港を出発してほんの10分程で館内アナウンス、、、
ザトウクジラが現れたようです。
今年の冬は例年に比べて相当長かった為、
クジラは観れるかどうか怪しいと言われていましたが
当然のように現れました。
遠くで一瞬見えた小さな背中…
日本でもホエールウォッチングはありますが岩壁と島に囲まれた張り詰めた寒さの中で見れるクジラには何か畏敬の念を感じました。
数回背中を見せて最後に尻尾を見せて深く泳ぐ。
そうすると5~40分も潜りっぱなし。
いつ姿を現すか分からない、どこを見ていいかも分からない。
もしかしたら船の真下を泳いでいるのかも、、、
どこにも見えないのに、どこからでも気配を感じる。
船に乗って人に囲まれて安全なはずなのに
それでも野生に放り出されるような緊張した空気が感じられるのは流石アラスカなのではないだろうか?
白頭鷲(ボールドイーグル)
自然にできた湾に船は近づいていき白頭鷲が岩壁の向こう側から姿を現して船の上を旋回している。
2ヶ月滞在したHomerで毎日10羽くらい見ていたが壮大な自然で飛ぶ二羽のワシが羽を広げている姿は更に雄大に見える。
ヒョロロロロと鳴く声は遠くまで響き、大空を姿を隠さず滑空する。
アラスカの空にはワシ以外にも鷹(ホーク)や隼(ファルコン)をごく稀に見かけることができるがその空の捕食者の中でも一番大きな白頭鷲に隠れる理由はないのだろう。
マウンテンゴート
湾に入って岸壁に近づいた船が動かなくなりました。
どうやら断崖絶壁にマウンテンゴートがいるようです。
3つに分かれた蹄はまさに岩場を歩くのに適したゴムブーツのようになっていて
岩壁を当然のように跳ねながら移動をしていく。
暗い岩場に光るような白い毛は何か不自然ではあるが、、、
確かに絶壁にいれば敵から襲われないように同化する必要はないのであろう。
アザラシ
3週間前、Homerで港を歩いていたときに海面から顔を出して様子を伺ってくるヤツがいた。すぐにカメラを向けるとスッと潜って姿を隠す。
まるで遊ばれているように感じたアザラシが岩場では遊び疲れたように呑気に寝転がっている。
やはり気がつくとポケーっと直視してこの姿形は遊ばれても憎めません。
ラッコ
波が静かに打ち寄せる岩場の近くでラッコが6匹、いつもと同じ毎日を送っている。内、1匹はお腹に赤ちゃんを載せていた。
ラッコは体毛がびっしり生えており毛と毛の間に空気の層を作れるため沈まないらしい。それに加えラッコの赤ちゃんは更なる保険として体毛がほぼ完全防水なのだとか。潜る訓練をする前に命を危険に晒さないために変わったのだろう。
波が少し強くなると逆らえずに流されていくラッコもいました。
寒いアラスカの海に浮く小さな体、フワフワでとても可愛かったです笑
オットセイ
みんなお決まりの岩場があるのか、それとも今日は東の太陽が当たる岩場にしようぜーなんて言って毎日別のところをみんなで決めているのか。
船が近づいても特に気にする様子はなく、岩場に突っ伏して寝ている。
霜が降りてきて太陽の光を遮ると
1匹の目を覚ましたオットセイが巨大な体を起こして首を曲げて様子を伺う。
もっと陽が当たれば気持ちよくねれるんだろうなー
まとめ
今回私はキーナイフィヨルドのツアーに参加し、最高におすすめしますが
気温も風も、風景も匂いも気配も優しいとは正反対のアラスカ。
その感覚を感じることは難しいことではありません。
ハイウェイの途中で車を止めて降りてみる。
真っ暗な夜中に玄関のドアを開けて外に出てみる。
些細なことをするだけで全くの別世界を感じさせてくれます。
今、私はロンドンに引っ越しました。
同じ世界だとは思えないほどに張り詰めた空気や緊張感は夜に外へ出ても
感じられません。
"あの感覚"はそれだけ今の時代で特別感があるのでしょう。
アラスカに興味がある方、アラスカ友達になりましょう!